レゴからグランツーリスモ3まで 自動車ライターを「クルマ好き」にしたおもちゃ達

公開 : 2023.12.26 18:25  更新 : 2024.10.25 08:59

・幼少期のプレゼントが人生を変えてしまうこともある。
・自動車ライターが「クルマ好き」になるきっかけを作ったおもちゃとは?
・レゴ、ゲーム、ラジコン、段ボールのステアリングホイール……。

英国人記者の思い出のおもちゃ

ある程度の年齢のお子さんをお持ちで、年に1回のイベントを楽しもうとしている方なら、12月24日にはクリスマスプレゼントを用意した人も多いのではないだろうか。

悲しいことに、幼少期のプレゼントの多くはすぐに忘れ去られてしまうが、ずっと記憶に残り続けるものもある。場合によっては、その後の人生を変えてしまうことだってあるかもしれない。

自動車雑誌の記者・編集者がクルマ好きになる「きっかけ」を作ったおもちゃやゲームを紹介したい。
自動車雑誌の記者・編集者がクルマ好きになる「きっかけ」を作ったおもちゃやゲームを紹介したい。

というのも、子供の頃のおもちゃは単なる遊び道具ではなく、時にはインスピレーションを与えて情熱をかき立てるトリガーとなる。その結果、例えば我々のように、自動車に関する記事を書いて生計を立てることにつながるのだ。

今回は、AUTOCAR英国編集部の記者・編集者たちが子どもの頃に遊んだおもちゃやゲームをいくつか紹介しよう。あなたの思い出の品は、どんなものだろうか?

フェラーリ365 GTB/4「デイトナ」のミニカー

これは、1973年にウィリー・グリーンとニール・コーナーがル・マンに参戦したときの、JCBカラーをまとったイエローのフェラーリ365 GTB/4「デイトナ」のミニカーだ。

子供の頃のおもちゃの中で最も愛着のあるものだったが、大切に保管していたわけではなく、むしろ逆で、激しく遊び回った記憶がある。

アンドリュー・フランケルの365 GTB/4「デイトナ」
アンドリュー・フランケルの365 GTB/4「デイトナ」

1970年代半ばに兄から “中古” の状態で譲り受けたが、その後、僕は何時間もかけて家中の巾木に最高速度でぶつけまくったものだ。

半世紀を生き延びてきたということは、いかに頑丈で、いかに愛されていたかを物語っている。その愛は今も変わらない。

(アンドリュー・フランケル)

スケールエクストリック(Scalextric)

1960年代の小さな子どもにとって、スケールエクストリックは大きく見えた。クルマ好きにとってスケーレクストリックは、鉄道模型のホーンビィ(Hornby)に相当するもので、レースやクラッシュだけでなく、フェラーリやロータスミニ・クーパーを所有する興奮を教えてくれた。

F1ドライバーのグラハム・ヒルやジム・クラークがこの1/32スケールのスロットカーを宣伝したことで、英国では大きなブームとなった。

リチャード・ブレムナーのスケーレクストリック(Scalextric)
リチャード・ブレムナーのスケーレクストリック(Scalextric)

わたしが欲しかったのはスケールエクストリックだけだった。裕福な家庭ではなかったが、両親はわたしを甘やかし、クーパーやロータスのF1カーを買ってくれた。それが寝室の床を走り回る光景は、わたしの運転欲を刺激した。

今でもスケールエクストリックのハンドスロットルを温めると、その電気的な匂いに誘われ、昔の記憶が蘇ってくる。

(リチャード・ブレムナー)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事