思わず言葉を失った意外過ぎるクルマ 40選 後編 どうしてこんなコトを…
公開 : 2024.01.02 18:25
ポルシェ・ケイマン/ボクスター(2016年)
現行世代では、ポルシェのミドシップスポーツカーはおおむね高い評価を得ている。しかし、2.0Lと2.5Lの4気筒エンジンを搭載するというニュースは物議を醸した。
4気筒エンジンのサウンドはかなり真っ当で、同じレイアウトの高性能なスバルともまた異なる味わいがあるが、ポルシェらしいサウンドではなかったため、多くの人々を困惑させた。
ベントレー・コンチネンタルGTスーパースポーツ(2017年)
初代から8年後に発表された第2世代コンチネンタルGTスーパースポーツでは、6.0L W12エンジンの出力を710psに引き上げた。ベントレーが発表した数値によると、最高速度336km/h、0-100km.h加速3.4秒、コンバーチブルの場合は330km/hと3.7秒になる。
問題は、軽量化を目指したとはいいながらも車重は2.3トンもあり、車名のようなスーパースポーツカーではないということだった。我々は「伝統的なベントレーを超パワフルにしたようなものだと考えてみては」と提案している。
キング牧師を使ったラムの広告(2018年)
2018年2月4日のスーパーボウルLIIで放送されたラム1500の広告は、ちょうど半世紀前にマーティン・ルーサー・キング牧師(1929-1968)が行ったスピーチ「ドラム・メジャー・インスティンクト」を引用するものだった。これを観た人々からは批判の声が噴出する。
キング牧師はスピーチの中で自動車購入について批判的なコメントをしているが、ラムはおそらく彼の言葉を都合よく解釈し(誤解し)、引用したのだと思われる。結果として米国中で大炎上してしまったが、ラムは何を考えてこの広告を制作したのだろうか? いずれにせよ、広告で注目を集めたことは確かである。
キャデラック・ブラックウィング(2019年)
「ブラックウィング」と呼ばれるエンジンが注目に値する理由は2つある。まず、ツインターボの4.2L V8で、高性能セダンのCT6-Vでは550ps(リッターあたり131ps)、CT6プラチナムでは500psを発生するということ。そして、キャデラックがブラックウィングを販売した期間は、わずか2年ということ。
その後、CT4-VとCT5-Vに「ブラックウィング」の名が使われたものの、エンジンはまったくの別物である。後者には668psのスーパーチャージャー付き6.2L V8が搭載されているが、リッターあたり108psという性能はオリジナルには及ばない。ブラックウィングは、その性能の高さと希少性ゆえに忘れがたい。