世界を変えたフォード 覚えておきたい偉大な名車 49選 前編

公開 : 2024.01.03 18:05

フォード・ギャラクシー(1959年)

ギャラクシーはもともとフェアレーンの上級グレードだったが、翌年には1つのモデルとして独立を果たす。初代ギャラクシーには複数のエンジンが用意されたが、最も劇的だったのは7.0LのFE V8で、英国ではレースで人気を博し、大成功を収めている。

ギャラクシーの名は、1974年モデルで廃止になるまで、大型車に使用され続けた。

フォード・ギャラクシー(1959年)
フォード・ギャラクシー(1959年)

フォード・コルチナ(1962年)

1961年に登場した奇妙な外観のコンサール・クラシックを、英国フォードの最高傑作と呼ぶには抵抗があるが、幸運なことに、その翌年末に初代コルチナがデビューを飾った。

コルチナはわずか4年間しか生産されなかったが、需要は非常に高く、セダンとステーションワゴン合わせて100万台以上が販売された。そのすべてに名高いケントエンジンが搭載されている。1963年4月に発表された1.5L GTの出力は79psとパワフルだが、その直後にさらに強力なモデルが登場する。

フォード・コルチナ(1962年)
フォード・コルチナ(1962年)

ロータス・コルチナ(1963年)

フォードからわずか数か月後に発表されたロータス・コルチナは、その車名が示すように、ロータスが開発したツインカムエンジンを搭載している。このエンジンはダブルオーバーヘッドカムシャフトの1.5Lユニットで、ちょうど1年前にエランでデビューしたばかりだった。

今となっては珍しい1気筒あたり2バルブのエンジンで、標準状態で106psという驚異的なパワーを発揮する。チューニングもしやすく、コルチナはレースやラリーで大成功を収めた。

ロータス・コルチナ(1963年)
ロータス・コルチナ(1963年)

フォード・マスタング(1964年)

「ポニーカー」の定義はいくつか考えられるが、1つは北米で設計・生産された小型の高性能クーペまたはコンバーチブルである。その先駆けは、1964年モデルとしてデビューし、瞬く間に社会現象となった初代マスタングであると一般には考えられている。

直6エンジンを選択することもできたが、好まれたのはV8だった。ウィンザーやクリーブランド、あるいはFEが採用された。1969年と1970年に短期間使用されたボス302は、ウィンザーにクリーブランド(当時はまだ本格生産されていなかった)のシリンダーヘッドを載せたものだ。

フォード・マスタング(1964年)
フォード・マスタング(1964年)

フォードGT40(1964年)

ロードカーとして発売されたGT40だが、耐久スポーツカーレースで勝利を収めること、つまりフェラーリを打ち負かすことを目的としていた。7.0L FE V8エンジンをミドマウントし、全高が40インチ(1016mm)であることにちなんでGT40と名付けられた。有言実行、1966年と1967年のル・マン24時間レースに出場すると、見事に優勝を果たした。

その後、排気量5.0L以上のエンジンを禁止する新ルールが導入された。フォードはこれを受けて4.9LのウィンザーV8に変更し、1968年と1969年にもル・マンで優勝した。

フォードGT40(1964年)
フォードGT40(1964年)

記事に関わった人々

  • AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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