世界を変えたフォード 覚えておきたい偉大な名車 49選 後編
公開 : 2024.01.03 18:25
フォード・シエラRSコスワース(1985年)
コスワース製ツインカム16Vシリンダーヘッドとターボチャージャーを備えた2.0Lエンジンを搭載したシエラの高性能モデルで、英国では親しみを込めて「コッシー」の愛称で呼ばれる。後に1987年に発表されたRS500(写真)と呼ばれる派生モデルは高度なチューニングが可能で、最終的には600psを超える出力が発生させた。
シエラRSコスワースは数年間、ツーリングカーレースで圧倒的な強さを誇った。グループBが廃止されたことでラリーにも使用され、一定の成績を収めたが、世界レベルでは四輪駆動のライバルに追いつくことはできなかった。
フォード・エクスプローラー(1990年)
ブロンコII同様、エクスプローラーも初代レンジャーをベースとしたSUVだが、ボディサイズはかなり大型で、3ドアだけでなく5ドアも用意されていた。
プッシュロッド式の4.0LケルンV6エンジンのみを搭載する初代エクスプローラーは、後輪駆動が標準だが、四輪駆動も選べた。1995年にモデルチェンジするまで、ほぼ毎年20万台以上が売れた。
フォード・モンデオ(1993年)
モンデオは、欧州向けの中型車として初めて前輪駆動を採用したモデルである。後輪駆動のシエラ登場からわずか11年後に発売されたモンデオだが、まったく別の時代のクルマのように感じられた。
フォードが欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したのは、この30年で3台目。モンデオにはセダン、ハッチバック、ステーションワゴンの3種類があり、エンジンは1.6L 4気筒から2.5L V6まで用意された。後に北米市場向けに改良され、フォード・コントゥアとマーキュリー・ミスティークという名で販売された。
フォード・ギャラクシー(1995年)
それ以前のギャラクシーとはまったく関係のない(車名は同じ)新型ギャラクシーは、欧州基準では非常に大きなMPV(ミニバン)だった。フォルクスワーゲン・グループとの共同開発であり、シャランとは兄弟車の関係にある。ただ、この提携は1世代しか続かず、2006年に発売された第2世代ギャラクシーはフォードの独自製品である。
フォード・フォーカス(1998年)
エスコートは、1980年に前輪駆動が採用されて以来、あるべき性能に達していないと指摘されてきた。対照的に、1998年に登場した後継車フォーカスは、すぐに欧州市場で最高の中型車の1つと称賛された。「ニューエッジ」という新しいスタイリングはスマートでモダンな印象を与え、「コントロールブレード」と呼ばれるリアサスペンションは非常に優秀であった。
ハッチバック、ステーションワゴン、そして特に美しいとは言えないセダンが用意された。ガソリンエンジンは1.4Lから2.0Lまでと幅広い。初期の1.8L TDDiディーゼルエンジンは期待外れだったが、2001年にそれに代わって登場したTDCiは歓迎すべきものだった。
画像 欧州市場で愛された「アメ車」たち【欧州フォードによるカプリ/エスコートRSコスワース/フォーカスSTを写真で見る】 全35枚