才色兼備な初代クーペ アウディA5 走りでBMW 3シリーズへ接近 UK中古車ガイド
公開 : 2024.01.08 19:05 更新 : 2024.01.12 07:48
新車時代のAUTOCARの評価は
アスファルトの剥がれた穴を通過すれば、アウディの乗り心地に変化があったことを理解できる。長いホイールベースと優れた前後重量配分で、印象的なほど快適。驚くほど意欲的な回頭性も、特筆すべき点だろう。(2012年1月16日)
オーナーの意見を聞いてみる
ジョン・ラトクリフ氏
「2011年式A5、2.0LのTFSI Sラインを所有しています。RS5風のフロントグリルを与え、リアウインドウをスモークに。見た目の印象を引き締めるため、エンブレム類は剥がしました」
「Sラインなので乗り心地は硬めですが、コーナリングはとても良いです。ふらつきもなく、安心感が高いですね。エンジンは、ロッカーカバー・ガスケットからオイルが滲んでいて、リアのパーキングセンサーは不調ですが、修理はさほど高くないはず」
「燃費は控えめに運転して15.0km/L程度得られますが、少し気張ると13.0km/Lくらいに落ちます。期待に応える走りですよ」
購入時に気をつけたいポイント
ボディとホイール
ドアは長く、先端に傷をつけやすい。アルミホイールのガリキズも珍しくない。
エンジン
1.8Lと2.0Lの初期のTFSIでは、ピストンリングの設計上、エンジンオイルの消費が激しい。2000km毎に1Lの補充が必要だと、アウディは認めている。ただし、この型ではディップスティックが省かれ、車載コンピューターでの診断に頼らざるを得ない。
ディーゼルエンジンでは、20万kmか5年毎の交換になるタイミングベルトが用いられているが、プラスティック製のテンショナーはそこまで耐えられない。ガソリンエンジンは、タイミングチェーン式。エンジンの回転時にガタつく異音がないか確かめる。
トランスミッション
MTの場合、クラッチペダルは軽くて正解。重い場合は不具合を抱えている。シフトレバーの動きも本来軽いが、異音がないか試乗で確かめたい。クラッチペダルは、大きくオフセットしている。
マルチトロニックと呼ばれるCVTは、不具合が少なくない。完全に動かなくなる状態から振動が出る不調まで、症状は多岐に渡る。
サスペンションとブレーキ
SラインやS5は、サスペンション・スプリングが硬く、乗り心地は良くない。人によっては不快に感じる場合もあるだろう。ホイールを大きくすると、更に悪化する。
ブレーキフルードは、2年毎の交換が必要。
インテリア
ダッシュボードやパーセルシェルフなどの内装から、走行時にガタガタと振動音が出るのは珍しくない。