「過走行」を乗切る耐久性 30万km超のタクシーも メルセデス・ベンツEクラス(W212型) UK中古車ガイド
公開 : 2024.01.13 19:05
新車時代のAUTOCARの評価は
スチールコイル・サスペンションのEクラスでも、乗り心地は非常に滑らか。適度にソフトで、しっかり姿勢を制御する。路面の凹凸を平滑にいなしつつ、長い周期のうねりでボディが揺さぶられることはない。
ステーションワゴンは、セルフレベリング機能付きのエアサスペンションが標準。乗り心地は一層優れる。(2013年11月19日)
オーナーの意見を聞いてみる
アレックス・ザコビッチ氏
「2010年式のE 250 CDI アヴァンギャルドに乗っています。走行距離は36万kmを超えました。2番目のオーナーですが、私が乗り始めてからは2万4000kmほど増やしました。運転していると、そんな走行距離をまったく感じさせません。新車のようですよ」
「最初のオーナーが、正規ディーラーで点検整備を受けてきたおかげでしょう。私も、メルセデス・ベンツを得意とするショップへお願いしています」
「リアはエアサスペンションなので、とても快適。燃費は市街地で13.5km/L程度です。高速道路では17.5km/Lくらいまで伸びます」
購入時に気をつけたいポイント
エンジン
タイミングチェーンはコマ飛びする場合がある。エンジンが温まった状態で、ガラガラと異音がしないか確認したい。220 CDIと250 CDIでは、デルファイ社製の燃料インジェクターに不調が生じやすい。ラジエーター・クーラントの漏れにも注意。
荷室にバッテリーが積まれている。その状態も確かめる。
ボディとシャシー
2009年から2015年式では、フロントガラスへヒビが生じやすいという報告がある。リアのサブフレーム、アクスル、ホイールナットなどのサビ具合を確かめる。
トランスミッション
ATは、3年毎か8万km毎でのフルード交換が必要。すべての速度で滑らかに変速できるか確認したい。
サスペンションとブレーキ
サスペンションのモードが、すべて機能するか試してみる。ステーションワゴンの場合は、セルフレベリング機能の動作も。エアサス自体や、レベルセンサーのリンクに不具合が起きる場合がある。
フロントのブレーキディスクは、約2万kmで交換が必要になることも。一流ブランドのタイヤを履いているクルマは、これまでしっかりお金が費やされてきたと考えて良い。
インテリア
インフォテインメント・システムの動作を確かめる。製造品質が高く、インテリアは走行距離を感じさせない場合が多いため、改ざんされていないか調べたい。メーターパネルの警告灯や、エアコンの冷風も確認する。
ステーションワゴンの場合は、荷室の内装に傷が付きがち。天井の内張りにも。