シェルビーGT350マスタングがLAでデビュー
公開 : 2014.11.19 22:40 更新 : 2017.06.01 02:11
これまでで最も強力なノーマル・アスピレーションV8ユニットを搭載するシェルビーGT350マスタングがロサンゼルス・モータショーでデビューする。一般公道走行可能な通常のロード・カーだが、そのパワーは500ps、55.3kg-m以上とアナウンスされている。
GT350専用の5.2ℓV8は、フラット・プレーン・クランクシャフトを持つもので、これは一般的にはレーシング・ユニットに使われるもの。幾つかのヨーロッパのエキゾティック・スポーツには使用されているが、アメリカン・ユニットとしては初めて使用されるもの。これは、伝統的なV8とは異なり、クランクシャフトが通常90度の間隔で取り付けられるところを、180度にしているのが特徴だ。このレイアウトは、シリンダーの点火順を左右のバンクで交互にすることができるため、エグゾースト・プレッシャー・パルスのオーバーラップを削減することができる。
ディファレンシャルにはトルセン・リミテッド・スリップ・デフが採用され、トランスミッションは6速のマニュアルがセットされる。
サスペンションも、スプリングおよびダンピング・レートが見直され、ブッシュも含めて再調整されている。また、フロントのトレッドは拡大され、車高自体はノーマルのマスタングGTよりも50mmほど低くなっている。
ブレーキは、フロントがφ394、リアがφ380mmのブレンボ製で、キャリパーはフロントが6ポッド、リアが4ポッドだ。
ホイールは19インチで、幅はフロントが10.5インチ、リアが11インチ。これにミシュラン・パイロット・スーパースポーツが組み合わせられる。
ボディは、アルミニウム製のボンネットには熱を逃がすためとリフトを減らすためのエア・アウトレットが開けられ、ボンネット同様アルミニウム製のフロント・ウイングは拡大したトレッドを収めるために幅広くリデザインされている。
インテリアは、レカロのスポーツ・シートが鎮座し、フラットボトム・ステアリング、アップグレードされたシフト・ゲージなどが装備される。
この他、ABS、スタビリティ・コントロール、トラクション・コントロール、ステアリング・エフォード、スロットル・マッピング、ダンパー・チューニング、エグゾースト・セッティングをコントロールするドライバーズ・システムが装備されている。