X STYLE
TEL:045-591-4171
FAX:045-620-5766
営業時間:9:30〜18:30 定休日:火曜日
ゴルフ1やビッグクワトロなど
80年代VWシーンに精通したファクトリー。
ゴルフ1のチューニングやレース活動に黎明期から携わってきた経験を持つエックススタイルは、メンテナンスからチューニングまで、こだわりの欧州車趣味人の要望に応えてくれる。
我が国において輸入車の代名詞ともいえるフォルクスワーゲン。タイプ1とその後継車ゴルフは、その存在自体がもはやカルチャーともいえるだろう。
横浜市港北区のエックススタイルは、VWゴルフの日本における黎明期からメカニック&チューナーとして関わり続けてきた外崎 要造さんが経営するメンテナンス・ファクトリー。ゴルフ1&2やアウディ・ビッグクワトロをはじめとしたコアな欧州車ユーザーが出入りしている、知る人ぞ知るスペシャルショップである。
’70年代の後半、日本における水冷VWチューナーの先駆けとなったスピードショップに勤めていた外崎さん。VWやアウディをベースとしたコンプリートカーや、輸入車による初の本格的ワンメイクであるポカールレース、そしてVWエンジンによる国内F3参戦など、サーキットの内外で歴代ゴルフを日本のクルマ文化として浸透させた数々のムーブメントに貢献してきたというキャリアを持つすごいメカニックなのである。
そのような背景ゆえにレーシングカーやチューンドカーをイメージしてしまうエックススタイルだが、’80年代の名車たちもヒストリックの仲間入りをした現在では、オリジナルを大切にするユーザーが多いのだという。取材当日は2台のゴルフ1 GTiが入庫しており、眩いレッドの個体(’80年式)は、内外装のレストレーションが完成したばかりだった。およそ劣化や汚れが感じられないゴルフ1はメカニカルな部分はもちろん、シートの生地やデカール類に至るまで、可能な部分には新品パーツが奢られていた。しかし、“作った感”がない自然な仕上がりは、さすが80年代VWシーンの証人ならではといえるだろう。
この年代のクルマは維持していく上で部品の欠品が悩みの種だが、VWに関して言えば近年ヒストリックカーの純正部品の再生産も行われており、非常に維持しやすい状況にあるという。
クルマ好きならば、オイル交換や日常のチョットした修理といえどもそのクルマの新車当時を知るメカに面倒を見て欲しいと考えるものだ。ゆえに同店では一般整備から車検、オーバーホールやレストアに至るまで、80年代のVWやアウディで常に賑わっているのだが、その技術とセンスを慕ってその他のメイクスや高年式の欧州車もまた多く入庫している(フェラーリ512BBiもいた!)。同店ではボッシュ製の診断機も備えているので、あらゆる種類・年代の欧州車に対応してくれる。エックススタイルはクルマ好きの思い描く理想的なホームドクターといえるのではないだろうか。