R-ing.TCR(アーリング)
TEL:042-670-6177 FAX:042-670-6178
営業時間:10:30~20:00 定休日:火曜日
https://www.r-ingtcr.com E-mail:[email protected]
水冷フォルクスワーゲン・ユーザーから
頼りにされている「駆け込み寺」的存在
「オリジナルを重視しつつ、なんでもやりますよ」。コラードの整備風景を紹介する“R-ing.TCRりょうすけのブログ”で有名な境 良祐代表は、水冷VWのレストアまで引き受けてくれる。
空冷フォルクスワーゲンの有名どころといえばタイプ1、水冷フォルクスワーゲンのほうではゴルフだ。ゴルフは累計3500万台以上を販売したベストセラーで、なおかつコンパクトカーのベンチマークである。指標になるほどのマジメなクルマだが、趣味車として楽しんでいるファンもたくさんいて、それ故に愛車をしっかり直してもらえるスペシャルショップを求めているオーナー数も多い。
八王子市にあるR-ing.TCRは、水冷フォルクスワーゲン・ユーザーから頼りにされているスペシャルショップで、各種リセット作業や定期メンテナンスを手がけつつ、ヒストリックモデルのレストアや、要望があれば最適化という意味でのチューニングも引き受けている。オリジナルを重視しつつ、どんな作業でもやってくれるため、駆け込み寺的存在となっている点が同社のポイントで、国産最大手自動車メーカーのディーラーでメカニックとして勤務していた経験がある境代表(いかに人馬一体/人車一体を実現するか、ということを追求し、コレは作業できる、コレは作業できない、というスタンスではカッコ悪いと思っている)がユーザーの愛車を親身になってしっかり直してくれる。
取材当日は、ファクトリー内でゴルフ2(ゴルフ1も2台所有している愛好家のクルマ)のリアにコラードから取り外したブレーキディスクを移植する作業と、ルポGTIのオルタネーター交換が行われていた。
ゴルフ1ピックアップのマフラーを造ったりしている、という話を伺い、往時のクルマばかりを触っているのかな? と思ったが、実はそんなことはなく、新しい水冷フォルクスワーゲンについても“なんとか作業できるかもしれない。やってみて新しい扉が開くかもしれない。メカニックとして新しい機構を見てみたい”と思って整備にチャレンジしているそうだ。まずはR-ing.TCRに電話し、愛車の年式や状態について相談してから入庫させるといいだろう。
境代表は“対話”を大切にしており、ユーザーの意識を高めることを狙って“次の入庫時の整備”をアナウンスしながら、セクションごとにリセットしていく整備プランをユーザーに提案している。セクションごとの整備プランとは、エンジンのパートはエンジンの整備だけで完結、ブレーキのパートはブレーキの整備だけで完結、といったようなことで、ひとつひとつのセクションをひとつひとつやっていくことを実践しているのだ。次の入庫時の整備をアナウンス、についても説明しておくと、まず水まわりをやって、その次はフロントブレーキをやることになる、といったような感じで予告しておき、ユーザーがそのセクションについてアレコレ勉強できる時間を与えているのであった。
「オーナーさんが旧いクルマの運転の仕方を知らないと壊してしまうので、クルマを整備して育てるだけでなく、整備プランを提案してオーナーさんも育てているともいえます。そして、’90年代の外気温と現在の外気温は違うので、旧いクルマのエアコンが効かないとおっしゃる方にもその理由を説明するなどしています。弊社の前身であるT.C.Rosary時代からの常連さんが足グルマの整備をオーダーしてくれたり、愛息や愛娘を連れて来店してくれたりして、嬉しいですね。信頼されているな、と感じます。この愛車で、この日に、この目的地まで行きたい、とオーナーさんから言われたときに、オーナーさんの思いを汲んであげて、身体を壊してもいいから直してあげたくなります」と語ってくれた境代表は、車両の販売も手がけている。安心して購入できるクルマをデリバリーしているので、気になる方は問い合わせてみるといいだろう。