クレバートリック
営業時間:9:30~19:00 定休日:日曜日、祝祭日
TEL:042-708-2377 FAX:042-708-2378
https://clevertrick.co.jp/ E-mail: [email protected]
小さな修理から縫製、レストアにカスタマイズまで
進化し続ける自動車内装の“仕立て職人"。
業界の習慣や既存の方法に満足することなく個々のクルマとユーザーにとっての最善・最適を常に探求してゆく。そんな自動車内装のスペシャリストをご存じだろうか?
単なる運転のための装置としてだけではなく、“移動する時間”に快適さと心の豊かさをもたらし、ヒトとクルマを深く結びつける空間として存在するインテリア。今回ご紹介するクレバートリックは、それらの小さな修理からレストア、そしてカスタマイズまでを幅広く深い技術と熱意をもっておこなっているスペシャルショップである。
ひとまとめに“内装の修理・張り替え・レストア”といっても、そこに使われている素材や技術は非常に多岐に渡っている。そのため作業は部分ごと、それぞれの専門家が受け持つことが多い。しかし、それぞれの専門的要素を全体的に見渡せる体制が一貫していなければ本当の意味での“修理・張り替え・レストア”は成し得ないのではないか? と考えるクレバートリックでは、多くを社内で一貫して行える体制を作り上げているという。すなわち、クリーニングからダメージの補修、そして表皮の張り替えやウレタンの交換、成型など、多様な技術の中からそのクルマにとっての最善を組み合わせていくことができるのだ。同社が“リコンディショニング”と呼ぶ(技術の複合技)この手法によって、自然で違和感のない仕上がりで、車内の時間を自在に巻き戻すことができるのだ。
また、その過程においても素材や技術・技法への追求に余念がない。例えば革のシートひとつをとっても、作られた時代や国、デザイナーそして縫製の方法など多くの要素が組み合わさっており、その全てを読み解いてこそ正しい修理・レストアが可能となる。そのためにクレバートリックでは、素材を求めて海外まで赴いたり、場合によっては革の製作からはじめるということも珍しくないという。そのような過程の産物として、日本国内では入手困難なイタリア製のアルカンターラ生地(日本製とは色や質感が大きく異なる)やコノリーレザーと同質の革素材なども同社では取り扱うことができる。また同業他社でもなかなか見かけることのない機材も多く導入している。
そしてその姿勢は内装のカスタマイズにおいても同様。本来のカー・デザイナーによってすでに美的な調和がとられているオリジナルの内装。そこに手を入れるのならば、その感覚や色・素材・製法などへの意図をしっかりと理解した上で、“遊び心”をデザインできる技術と感性が必要となる。だから、色彩やデザインなどを学び、オリジナル・デザイナーの意図を感じ取るセンスを磨く努力もおこなっているという。
こうした一見、時間やコストを度外視しているとも取れる同社の行動だが、それが“仕立て職人”としての熱意と、旧い習慣にとらわれず常に進化し続けようとするクレバートリックのスタイルなのだ。たしかに“早くて安い”イマドキの流行ではないが、愛車を大切に長く保っていたいのであれば、まずは同社を訪問して、クルマへの想いを語らい合うところから始めてはいかがだろうか。彼らはきっとそんなあなたの想いに応えてくれるはずだから。