スペシャルショップ

日本計器サービス

東京都世田谷区深沢5-36-9
TEL: 03-3704-3173
営業時間:9:30〜19:00(第1・3土曜は〜17:00)
定休日:日曜日、祝祭日、第2・4土曜日
※スタッフ:新型コロナウィルスワクチン接種完了

計器の元気を守り続ける
アナログメーターの専門家。

アナログ独特の針の動きと味わいのあるメーターフェイス。ヒストリックカーのオーナーにとって常に接している計器は、単なるインターフェイスを越えたクルマとの絆でもある。日本計器サービスは35年余りにわたって旧車のメーターに確実な動作をもたらしてきたスペシャリストである。

「計器は元気?」という雑誌広告のキャッチでクルマ好きなら誰もが知っている日本計器サービス。スミスやイエーガー、ヴェリアにVDOなどの製品をはじめとした、ヒストリックカーのあらゆるアナログ計器の修理、調整からレストア、改造までを手がけることで知られるスペシャルショップである。

全国的に有名な日本計器サービスであるが、その佇まいはといえば、世田谷の住宅街で静かに営まれている小さな町工場。取材時は代表の野尻久男さんがひとり、黙々と空冷ポルシェのメーターと向き合っていた。旋盤やボール盤に各種の計測機器が置かれた店内には、間を縫うように全国から送られてきた計器類の入った小包が山のように積み上げられている。作業内容や使用する部品によっては何年も待ってもらっているものもあるという。

そんな取材中も野尻さん、修理中の計器に向かい、キズ見ルーペを付けたり外したりしながら、すごい勢いで分解し、洗浄し、部品を組み付けて調整し、ハンダごてを握り、計測器につなぎ・・・とまったく手が止まることがない。職人の手もとが大好きな筆者などは思わずじっと見入ってしまった。逆に『で、何を話せばいいの?』と聞かれる始末・・・。それほどにムダがなく流れるような手付きが心に強く残ったのだ。

さて、野尻さんがクルマの計器に強い関心を持ったのは50年近く前の17歳の時。手に入れた愛車スバル360の純正メーターが速度と燃料計しかないので、改造したくてメーター屋さんを訪ねたのがその始まり。気が付けばそこで働いていたという。その後独立、日本計器サービスを設立して35年余り、四輪・二輪、輸入車・日本車を問わずアナログ計器の専門家として活躍してきた。

日本計器サービスが提供するサービス内容は広く、それがアナログ計器ならばクルマに付いているあらゆるメーターについて作業を行ってくれる。不動や動作のおかしい計器の修理や調整はもちろん、かすれてしまった文字盤や針のレストレーション、マイルからkmへの表示単位やスケールの変更といった改造も可能である。取材時もポルシェ911のメーターフェイス(経年劣化で剥離していた)を同社で製作した新品へと交換していた。

自分の愛車のメーターを日本計器に託したいと考えている方は多いだろうが、その際はまず電話で相談して欲しい。愛車の主治医経由での依頼でもよいだろう。その後に宅配便にて到着した現物を見て作業の可否や見積もりを出すというのが日本計器サービスのスタイルだ。オーダーが確定すれば後は完成を待つばかり。かつての精緻さを取り戻した愛車の計器と再会できるだろう。

アクセス

スペシャル・インフォメーション

お店へのアクセス方法

環七通りからは駒沢陸橋の交差点を駒沢通り・都道416号線に入る。約2.8km先、日体大前交差点を過ぎた次の信号の先、道路左側に店舗が現れる。環八通りからは多摩美大前の交差点を駒沢通り・都道416号線に入る。約1.2km先、道路右側に店舗が現れる。