オートポワルージュ (APR)
メンテから楽しみ方までを多彩に提供
フランス車好きのコンシェルジュ
「フランス車好きのコンシェルジュ」を掲げ、フランス車のある人生をサポートするオートポワルージュは、単なる修理工場という枠を越えて、イベントの開催やプジョー、シトロエン、ルノー各車のスポーツパーツの開発、新車・中古車の販売までを網羅している。2018年1月13日より新店舗での営業を開始、よりいっそうのサービス体制の強化を図った。
フランス車、とりわけプジョーの主治医として古くからプジョー乗りからの信頼も篤い同社。代表の大竹氏はARJ(オースチン・ローバー・ジャパン)の時代より205や309、405などのプジョー車を手がけてきた、いわば生え抜きのプジョー・メカニックだ。プライベートでも205に首ったけだった大竹氏に転機が訪れたのは、ARJのプジョー取り扱いからの撤退だった。ARJより巣立った大竹氏は自らの理想のファクトリーであるオートポワルージュを立ち上げ、以降、四半世紀にわたってフランス車乗り達をサポートしてきたのだ。
「整備も修理も一番の近道は、そのクルマの新車の状態を知っていることですね」と大竹氏は語る。元々の状態を知っていればこそ、いたずらに部品を交換するだけの修理や的外れな修理に陥ることもなく、予算やライフスタイルなど、そのクルマーのオーナー個々に合わせた的確なサービスが提供できるのだ。「私達の提供するもの、整備や販売にしても、自社製品に走行会の開催にいたるまで、それそのものが目的ではなく、大好きなフランス車のある人生を楽しんでもらうための手助けだと考えています」とも。一見すると商売としては効率的とはいえないスタイルだが、そんな同社のフランス車と文化への誠実なスタンスが、多くのファンを生む要因なのだろうと筆者は確信した。
最新のプジョー208GTiでのモータースポーツ参戦を精力的に行う一方、今やヤングタイマーの名車として人気の高い205や309の保存にも力を注ぐオートポワルージュ。プジョーに乗るならば一度は足を運んでみたいスペシャルショップである。