ピットーレはやし
TEL&FAX:055-973-3341(隣接するコルソマルケ38に直通)
営業時間:8:00〜17:00
定休日:日曜日、祝祭日、隔週月曜日 (コルソマルケ38の定休日である水曜日以外は基本的に電話連絡OK)
http://www.pittoreHAYASHI.com E-mail:[email protected]
世界的名車のレストアから日頃のメンテや
オイル交換のような軽作業も気軽に引き受け。
ピットーレはやし(アルミ鈑金溶接塗装が得意)では、世界に名立たるヴィンテージ・モデルのレストアから、一般鈑金塗装、補修、車検整備といったメニューにも万全の体制で対応してくれる。
Concorso d’Eleganza Villa d’Este 2012において、Class DのClass Winnerとなり、見事にLittle Jewels賞を受賞したのがピットーレはやしにて入念にボディレストアされた1957年式Fiat ABARTH 500 Coupe ZAGATOだった。
筆者の知るかぎりでは、その他にもピットーレはやしの林 容市代表がボディレストアしたPORSCHE CARRERA ABARTHがアメリカ ペブルビーチ コンクールにおいて見事に入賞し、フルレストアしたSIMCA ABARTH 1300 LONG NOSEがフランス Bagatelle Louis Vuitton Cup コンクールデレガンスにてクラス優勝したこともあった。ちなみに、それらは林代表が富士高原ガレージの工場長を務めていた時分の仕事で、同時期にALFA ROMEO TIPO33 stradaleのフルレストアも手がけていた。
取材当日もファクトリー内にはアバルト、ランチア037ラリー/フラヴィア・ザガート、スタンゲリーニ、アストンマーチンDB5といった珠玉のクルマたちが多数入庫していたが、林代表は各車のレストアする際のキモとして「オリジナル一辺倒でもダメだけど、そのクルマのオリジナル状態を知っていることが大事。各地でイイ物をたくさん見て、特徴をつかんでおくとそれが後々財産になる。質の高いレストアには、クルマに関する知識と共にセンスも必要」という要点を挙げてくれた。
ちなみに、ピットーレはやしでは、部品の製作も行なっており、一例を挙げるとモールまで単品製作し、一切の妥協を許さない徹底レストアを実践している。また、スタッフ全員が整備資格2級を保有しており、クルマの本質を理解した上で各種作業を行なっているのだ。
国内レストア業界の先駆者であり、入念かつ至極センスがいい仕事ぶりで世界的にも高評価を得ている林代表は、ギャラリーアバルトとの付き合いがかれこれ30年になるそうだ。そして、世界的なフェラーリ・コレクターとして美術館を開設するまでに至った松田さんの跳ね馬たちのケアも行なっていたとのことだった。
まさに世界に名立たるクルマのレストアを手がけてきたわけだが、オイル交換のような軽作業も気軽に引き受けてくれるので、1990年代いっぱいぐらいまでのクルマを愛用している方は、とりあえず、ピットーレはやしを訪問してみるといいだろう(入庫車見学だけの訪問は不可だ)。