スピードショップ FII
実車用の各種パーツを
店頭にてディスプレイ販売。
KONI製ショックアブソーバーや往時のステアリングホイールを始めとする実車用パーツや各種オートモビリアを探している自動車趣味人にとってスピードショップ FIIの店内はパラダイスだ。
ヒストリックカーに乗っていて、なおかつ旧車が大挙して集まるイベントに行く機会が多い方にとって、スピードショップ FIIは非常に馴染み深い存在だ。というのも、FIIの長田栄一代表が全国各地で開催されているビッグイベントに必ず顔を出す“名物オヤジ”的存在となっているからだ。そして、長田さんがかつてハヤシ702A等を駆ってFL500カテゴリーのレースに参戦し、鈴鹿サーキットで上位入賞を果たしていたことを知る方も多いだろう。
長田さんは’70年代初頭に積極的にレース活動を行ない、1973年にスピードショップ FIIをオープンした。FIIという店名は当時国内最高峰のレースだったフォーミュラ2にちなんで名付けられたものだ。
1973年創業ということで、今年は記念すべき40周年を迎えるアニバーサリーイヤーなのだが、第一回日本グランプリを見に行き、サーキット走行の何たるかまでを知っている豊富な経験および各種パーツに関する並々ならぬ造詣がスピードショップ FIIの魅力となっているのであった。
今でも定期的にイタリアを訪問し、持ち前の目利きぶり&独自の審美眼を発揮して様々なアイテムを持ち帰っているが、数十年間に亘って仕入れを続けてきた結果、KONIをメインブランドとするショックアブソーバー群の総数がもはや数千本という規模となっている。ショックアブソーバーほどの規模ではないが、ステアリングホイール(海外一流ブランドの逸品が多数存在)、ホーンボタン、ヘッドライト(キャレロ、マーシャル、シビエ、ボッシュ、ヘラーなどマニア垂涎のアイテムがずらり)、ミラー(金属製セブリングの他にダッシュボードタイプも取り扱い)、エンブレム、ステッカーなどのストック数も半端なものではないので、「欠品になって久しいあのパーツやアクセサリーがどこかにないものか?」と頭を悩ませている方は神戸市長田区を訪問してみるといいだろう。もしかすると、探していたアイテムをサクッとゲットできるかもしれない。
イベント会場で長田さんに会ったことがあるものの、店舗に行ったことがない……という方が少なからずいると思うが、実際に足を運んでみると、イベント会場や雑誌の広告で見るスピードショップ FIIの姿は実像の100分の1程度だということをすぐさま理解できる。とにかく、いろいろなものを売っているのだ。
基本的にカー用品店なのでミニチュアカーの類いこそ取り扱っていないが、大型の看板やイラストといったオートモビリアもたくさん売っている。ガレージの中に飾るモノを探しているという方も長田さんを頼ってみるといいだろう。店舗を訪問するとアレもコレも欲しくなってしまい、ついつい長居をすることになるので、関西以外の地域から遠征する際は一泊二日コースで訪れることをお勧めする。