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まるで江戸前の寿司屋な部品事情

ガレージ ポモナの木下です。

こちらはソフトトップのモーター不調でお預かりした930カブリオレ。内部のギアが割れてしまったことが原因でしたが、このギア単品の部品供給はありません。アッセンブリーで取り寄せるとなんとお値段14万4千円也!しかも2つ使用するのでさらに2倍です。他にもこちらの燃料ポンプはなんと8万円!

旧車の部品は高くなるとはいえ、どう考えてもそんな値段になるような代物ではありません。こんなところにもメーカー側が旧いクルマを駆逐しようとしているかが如実に表れていますね。要は「江戸前の寿司屋」みたいなもので「払えないのなら乗らなくていいよ!」といった態度。

パーツの価格を高額に設定することにより、車両オーナーたちを挫けさせようという魂胆……。

これを乗り越えられてこそ、旧車を維持できるというのが現状なんですよね。逆の見方をすると、熱意あるオーナーのおかげで数多くの旧車が現存できているということでもあります。