スペシャルショップ

彫刻家とランチア

オートクラフトの浅沼です。

コンパクトカーながらも大胆なそぎ落とされたようなラインが彫刻作品のような表情を持つ、初代ランチア・イプシロン。このブルーメタリックのとてもキレイなイプシロンは、とある彫刻家の方の愛車なんです。御年90歳という方なのですが、さすが芸術家と思わせる元気な方で、このイプシロンで乗馬にも出かけておられるそうです。

しかし、このイプシロンのドライビングポジションはシート座面が少し高めでして、視界は良いのですがクラッチを踏み降ろすようなポジションになってしまい、女性やお年を召した方には力が入り辛いんですね。そこで、ドライバーズシートの座面クッションを肉抜きしてオーナー様が楽にクラッチ操作をできる高さに調整してあります。

他にも色褪せやすい外装のプラスティック部品やヘッドライトなどを新しくして気持ちよく乗っていただけるようにしました。
あと、この時代のフィアット・ランチア系のクルマの持病だといわれているダッシュボードのベトつきも、普段からキッチリと対策をしてあるので、今もなおシットリとした状態を維持していますよ。