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ELISE-Mk1徹底整備のご紹介2 消耗品交換

以前ご紹介した、エリーゼMk1世代のリフレッシュ整備の続報です。この写真はシャシーから取り外したサスアームの先端部分です。ウィッシュボーン アーム先端部に圧入されている、ボールジョイント部をクローズアップしてみると、可動部分の防塵のためゴム製のブーツが装着されているのですが、このよう に亀裂が生じてきます。


取り外したボールジョイントと新品を並べてみました。もちろんブーツの亀裂だけではなく、内部の磨耗によるガタや、動きの渋さも見受けられます。


これはサスアームとシャシーとが連結される部分に使用されているブッシュです。こちらも劣化が進行すると、サスアームとシャシーが直接擦れ合う状況になってしまうので、注意が必要な部分です。


前後のサスペンションが完全にバラバラになりました。ダンパーやブレーキローター、ハブベアリングなど、足回りには定期的な点検や交換が必要な箇所がたくさんあります。


サスアームへのボールジョイントやブッシュの圧入は、プレス機を使用して慎重に行います。エリーゼ1台に使用されているボールジョイントは、トーリンクも含めると 12箇所、ブッシュは18個になります。


サスペンションをくみ上げた後は、インナーフェンダーや周囲の部品も清掃して足回りの作業は完了です。気になるのはブッシュやボールジョイントを交 換してリフレッシュした後のドライブフィールですが、「新車の時の感触が戻って来た!」というのがオーナー様の共通の声です。エリーゼのアルミ接着シャ シーは、軽量で高剛性という点だけが特長ではありません。10年や20年では剛性の低下が全く感じられず、消耗品の交換だけでキレのあるハンドリングがた ちまち復活してしまいます!一生でも付き合っていける、クルマ趣味の理想的なパートナーなのではないでしょうか。