ボルボ850ターボ 走行中にλマークが点灯。
ボルボ850ターボのお客様、走行中にメーターパネルのλマークが点灯してしまったということでお預かりしました。エンジンの調子はそれほど悪くないとの事でしたが、スキャンツールでトラブルコードを読み出してみると ノックセンサーに不具合がある事が判明しました。
赤○印がノックセンサーです。5気筒の場合は2個のノックセンサーでエンジンのノッキング(異常燃焼)を感知し、エンジンECUにノッキング回数を知らせます。エンジンECUにノッキング信号が入ると、ターボチャージャーの過給圧を下げたり、エンジンの点火時期を遅らせる等の、ノッキングを回避する為の制御が行われます。ノックセンサーが不具合を起こし機能しない場合も、強制的に過給圧の減圧や点火時期の遅角が行われます。その結果、エンジン出力は低下してしまいます。
交換作業はインテークマニホールドを取り外す必要があります。なかなか手間のかかる作業です。サービスキットといわれる対策品で交換をします。内容は、ノックセンサー本体、ケーブルキット、コネクター端子です。
最近同様のトラブルが多く見受けられます。今回のケースでは異常に対してクルマ側のフェールセーフ機能が働いて、何とか動いてしまうのですが、それは修理工場までたどり着くための制御ですので、放っておかずに直ちに修理を受けるようにしてください。