グラハム・ヒルのSr.1セブン
BEN AUTOの馬場です。
50年代から本格的に生産されたロータスのスポーツカーの中でも、コーリン・チャップマンはとりわけセブンにはコダワリがあったようです。なかでもスーパーセブンの初代Sr1は生産性を考慮したSr2とは異なる手作りのレーシングカーそのもので、下部までフェアリングがアルミでたたき出されていたりします。
そんなSr1セブンが作られた1958年・1959年にロータスのファクトリー・ドライバーとして活躍したグラハム・ヒル。このSr1セブンは1960年に彼にデリバリーされた、そのものの個体です。グラハム・ヒルはこの車を手に入れた1960年にBRMに移籍、その後の活躍は伝説となった・・・こんなヒストリーを持ったまさにコレクターズアイテムのセブンなのです。
26歳で免許を取ったという遅咲きのレーシングドライバー、グラハム・ヒルはこの車の所有時期からその才能を一気に開花させたのかも・・・と思うと、非常に縁起の良いマシンともいえますね。