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ツインカム載せ替えも一筋縄では……

工場の中で独特の雰囲気を放つ一台は中期の635。艶消しのようにも見えるボディカラーはフルラッピングによるものです。テフロン加工のフライパンの表面のような面白いテクスチャなんです。

これからM30シングルカムエンジンのこのクルマにM88ツインカムをスワップします。基本的にエンジンの腰下はほぼ同一のエンジンなので、マウントの位置などは同じなのですが、アクセルワイヤーやハーネスの取り回しは異なっています。その他にはラジエータなどの水回りに排気系もそっくり交換です。

この頃のBMWは年式や仕向地ごとの小変更が非常に多くてコンピュータやセンサー類のカプラーのピン数が異なっているなどはざらです。今回は比較的楽な方なのですが、それでも信号を追って双方の配線を繋いでいく地道な作業が待っています。リフトに乗ってしまうと2週間はそのままなので、もう一基リフトが欲しいところですね。