LSDはベストタイム更新の必須アイテム!
リフト上のこのセブンは、LSDの組込でのご入庫です。ロータスやケータハムなどのライトウェイト・スポーツは、軽量で且つ重心が低いため、LSDへのニーズはヘビー級スポーツと比較すると少ないともいえますが、やはりある程度タイムが出てくるようになると、LSDはベストタイムを更新するための最強のアイテムとなります。
ド・ディオンアクスルという ケータハム独特のリアサス構造は、ファンにとってはおなじみの名称ですね。リジットサスとの最大の違いは、デフがバネ下からバネ上に移行したことです。重さのあるデフがシャシー側に固定されたので、リアサスの動きがスムーズになり、路面の追従性から乗り心地まで大きく向上しました。エンジニアリング的にケータハムがロータスから独立する第一歩だったと思います。
デフケースを取り外すため、まずはAアームやドライブシャフト等を外していきます。このAアームもケータハムは度々改良を重ねてきました。
シャシーから分離したデフケースがこちらです。この中にLSDが組み込まれます。
こちらが今回組み込んだQUAIFE製のトルセンLSD。ケータハム用として長年実績があるデフです。メンテナンスの面でも、神経質なオイル管理を必要としないので、走行頻度が少なくなりがちなセブンには最適なLSDです。組込工程のあとは、バックラッシュの調整等を実施し、LSD対応のギアオイルを充填して作業完了です。これですごいラップタイムが期待できますよ!