KONI FSDでハンドリングとコンフォートを両立
ステラモータースの山本です。
今回はKONIのFSDというショックアブソーバーのお話です。このFSD、ノーマルよりは引き締まっているけれどガチガチなのはイヤという方には最適のショックです。今回取りつけたのはアルファ147。ノーマルだと少し腰高感がありますので、程よく車高も下がるH&Rのスプリングを組み合わせました。
このFSDとH&Rの組み合わせがアルファ・ロメオにオススメなのには理由がありまして、昔、FSDの発売時に個人的に乗っていたのが156ワゴンだったのです。いろいろな足を組んでみてスタイリングはバッチリだったのですが、前後の重量配分の悪い156はブレーキング時のピッチングが影響してノーズダイブする傾向があるんですよ。当時はまだ評価も出ていなかったFSDですが、試しにとH&Rのバネと組み合わせてみるとこれがイイ感じで、ブレーキング時グッと4輪が沈んでくれるんですね。
さて、交換するショックとバネをそれぞれ比較してみます。ショックのタイプはいわゆる「純正形状」ですので見た目としては色ぐらいしか違いはありませんが、見た目にゴツいのがリアショックになります。これ、アルファは147も156もGTも、なぜかリア側の方がゴツいんですよ。そしてスプリングは参考ダウン値はフロント35ミリ・リア25ミリなのですが、クルマの状態やボディのユルみ具合で車高のオチ具合は変化してきます。ユルいボディのアルファにダウンサスを入れると、車高が下がりすぎて車検に通らないこともあるんですね・・・。ここらへんが読めないところがアルファともいえますが・・・。
組み付けたあとはもちろんアライメントを測定してビシッと合わせます。結果としてはフロントが25ミリ・リア20ミリのダウンで、少し腰高感も解消されましたね。そして乗り味はというと、クルマ全体が安定して路面をつかむような走りに変わります。