オーセンティックカーズの小松です。

車検でお預かりしたエスプリV8。ヒーターのパイプにピンホールができて水が漏れ出ていました。エスプリはミドシップですので当然エンジンはドライバーの背後。なのでシャーシフレームの中を通ってこのアルミパイプで熱湯がフロントまでデリバリーされています。このパイプをフレームの中から引き抜くのは真っ直ぐ抜けてくるのですが、逆に入れるときは微妙に曲げてやらないと入っていかないので少しタイヘンな作業になります。

しかし、水が減っているはずなのに冷却水の警告灯が点いていません。原因を探っていきますと、警告灯を動作させるためのフロートが経年劣化して動いていませんでした。これでは警告灯が出るはずもありませんね。オーバーヒートになる前に見つかってよかったです。とはいえ、このエスプリは前回の車検からわずか200kmしか走っていませんので、一般的な例とはいえません。やはり普段から冷却水のチェックを欠かさないことが自衛策につながりますね。