ウッドパネル再生も自社で!
オートモービルアシスト・ブレスの加藤です。
現在、仕上げ中の M,Benz280SEクーペですがウッドパネルも再生中です。ウッドパネルの再生もBlessは自社作業なのです。これ、結構知られていないようですが、一回クリアー層を剥がしてクリアーを再度塗りなおしているだけと思われがちですが実は違います!
クリアー層を剥がすと表に貼ってある木目(付け板)も一緒にはがれる事がほとんどで、この付け板から再生しないといけません。ベンツの場合は、W126やW124辺りからアルミ板にウッドを貼り込んで仕上げるようになりましたが、現在仕上げ中のW111等は圧縮材をベースに型を作り、この上に付け板を貼り込み、クリアーを塗って仕上げる方法です。右側の曲がり出しのところに黒い線のような物があるのが見えますでしょうか? こんな風に継ぎ合わせて作っています。
これにそのままクリアー塗って仕上げてもダメですよね!! でも、良く見ると結構そのままクリアーとか色がチョット入っているもので塗ってごまかしてあるものが多いのです。ひどいのは、外さずにそのまま刷毛で塗ってたりする事もありますからね!! これ、M,Benzだけではなくほぼ何処のメーカーもこんな感じです! この様に型を作って上に木目柄を貼り込むので中途半端な継ぎ目は一切出してはいけません!!
当時の車輛はこの様な方法でウッド柄を貼り込んで、仕上げにニス又はラッカーを塗りこみ仕上げています。無垢材で作ったらほぼ一年も経たずに反り返ったり割れたりするのです。ですから、下地は圧縮材やアルミ材というような熱や湿気で変形し辛い物で作らないと無理ですね!! 実は家具も一緒でほぼ貼り込んでいるのが普通です。ロールスロイスやベントレーその他ジャガーやダイムラーなども皆そうです。でも、ウッド柄を貼り込むのはM,Benzが一番今までやった中では大変です。と、いうのもこのW111等は三次元の曲がりが多く、これを継がずに貼り込むのは結構大変で、この画像のダッシュボード上の物も曲がりが多く結構大変です! 逆に、ロールスロイスやベントレーなどは、平らな物に貼り込んであるし、私加藤的には、結構裏技で処理しているのでロールスロイスやベントレーなどの英国車の方が作業しやすいのです!!
でも、くれぐれも簡単に考えて試して失敗すると取り返しつかない状態になるかも知れませんから気をつけて下さいね。後もう一つ、貼り方は企業秘密なのです!
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