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356と912のヒーターはよく効きます

佐藤自動車工業所の佐藤です。

いよいよ冬ということで、だいぶ寒くなってきましたが、それに伴ってか、ポルシェ356や912のヒーターが動かないという故障も増えているような気がします。これらのクルマのヒーター(ヒートエクスチェンジャー)は薄い鉄板を曲げ加工して作ってあるのですが、さすがに50年はキビシイようです。

こちらはヒーター故障の912の部品ですが、開閉バルブの軸シャフトが鉄板に食い込んで、そのためシャフトが折れてしまい、バルブが開閉できなくなっています。

ばらしてみると軸シャフトは片側が折れていて、ステー側は傷が深くはいっていました。 356や912の多くのヒーター(ヒートエクスチェンジャー)はこの開閉バルブの傷でうまく作動しないことが多いのです。

・・・ということでシャフト作成するか、傷によっては溶接修理して、鉄板の軸受け側にも補強溶接をして修理となります。

1個のエクスチェンジャーで2箇所の鉄板と1本のシャフト。1台の車ではその2倍なので結構時間をとられる修理で、しかもきちんと動かないと意味がないので神経が疲れる作業になります。

最後に粉体塗装をするとかなりいい状態で動くようになりました。コレで大丈夫ですね。これからヒーターの季節ですからヒーター故障でお風邪などひかれぬよう、それから夜遊びにもお気をつけあそばしましまし \(^◇^)/

佐藤自動車工業所

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