アルピナV8エンジンのクーラント漏れ修理
ポールポジションの伊藤です。
今回は、E39型アルピナB10-4.6のクーラント漏れの作業です。駐車場に、クーラントの痕があるとのことで、持ち込まれました。
開けて見ると、V型エンジンの開いたバンク中央、後ろ側から漏れている様子。しかし、インテークマニホールドが中央にある為、隠れていて良く見えない場所です。ミラーを使用して、漏れている場所の特定をしました。
チェック後、前方ウォーターポンプから後方ヒーターホースへクーラントを送るパイプの繋ぎ目からの漏れを発見。裏側のケース&ウォーターポンプを外してパイプを抜き取り、Oリングガスケットを交換して、作業は完了しました。
しかし、納車して1週間後、オーナーよりまだ漏れているとの連絡が入り、再点検をさせていただきました。今回は更に細かく、インテークマニホールドを分解して確認。すると、ヘッドガスケット抜けかと心配しましたが、両バンクの中央のカバーのガスケットから、うっすらと漏れていることが判明!
恐らく、熱が一番こもる場所なので、アルミ製のカバーが歪んでしまった為だと推測します。これは、アルピナエンジン特有の故障ではなく、ベースエンジンのV型エンジン全てに起こる症状だと思います。もちろん部品は、BMWの純正部品を使うことができます。アルピナ専用部品ではないので、不安に思われている方、参考になさってください。
ちなみに、ガスケット単体では部品が出ないとのディーラーの返答・・・。カバーごと、アッセンブリー交換になりました。
今回のアルミカバーは簡単にはチェックできない場所です。V型エンジンのクーラント漏れの症状がある方は、是非参考なさってください。