912のオイルパンガスケットの対策は
メッツスピードの鞍貫です。
本日のニュースはは、912の初期整備です。
最近レストア済みの912を購入されたのですが、オイル漏れやアイドル不良、その他点検で入庫、そのまま入院となりました。
まずはオイル漏れの修理から着手していきます。
オイル漏れの主たる原因は、右バンクタペットカバーパッキンの断裂によるものでした。
この年式の4気筒エンジンのタペットカバーパッキンは、国産車でも欧州車でも古い車にありがちな、コルク製パッキン(ガスケット)。
ポルシェでは1994年製928GTS(928最終型)でもオイルパンガスケットにコルクを使用しています。
基本設計維持しすぎですね。
話は元に戻しまして、定期交換部品のこのコルク製パッキンを如何に長持ちさせるか。
本日はこのコルク製パッキンと戯れて(考査して)おります。
古くから使われていたこのパッキン、ポルシェでは上記の様に最近まで使っていました。
国産車でも幅広く使われていた為、様々な改善方法、使用方法が確立されていますよね。
良い材料が無かった事と、安価かつ手頃に入手出来た事もあり様々なメーカーで純正採用されていたのだと思います。
素材から漏れやすそうなイメージが強いですが、実は意外と・・・漏れやすいのです。
接合面を綺麗に脱脂しても、液体ガスケットを塗り組みつけてもやはり漏れる物は漏れますね。
古いパッキンを眺めてみると、コルクがオイルをもの凄く吸ってました。
コルク内でオイルが飽和すると漏れ出す・・・という至極当たり前の結果なのですが、如何に対策を高じるか。
コルクの表面が見えなくなるほど液体ガスケットを塗るのも良いかもしれませんが、今回考査した新アイデアは・・・。
塗るより、潰す!
まだ実験段階で、液体ガスケットとの合わせ技でどの位の耐久性がでるか未知数ですが色々と実験してみたいと思います。
また結果を御報告致しますね。
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