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フォーミュラの練習にシミュレーターを導入

アルボルアルデアの木村です。

昨年から始めたF4でのフォーミュラのレース。さすがにフォーミュラカーともなると大変なのが練習。ハコ車やカートと違って一人でパッとサーキットに行って走ってくる・・・ってワケにはいかないんですよね。練習走行をするにしろ、事前の整備に積載車での移動、当日のメカニックの手配に・・・と、いろいろ手間もお金もかかります。タイヤ代だってバカになりません。しかも仕事の合間に時間を確保して・・・となると、なかなか練習時間が確保できないんですよね。

そこで練習を補助するものとしてレーシングシミュレーターを導入することにしました。レーシングシミュレーターショップ『D.D.R』の協力で製作したシミュレーターは、単なるレースゲームなどではなく、実際に練習に使用されているものと同等のもの。湾曲したスクリーンには3基のプロジェクターを使用して世界中のサーキットがリアルに映し出されます。

リアルなのは映像だけではなく、マシンの挙動もかなり精巧に再現されています。ケブラー製のバケットシートはダンパーで支えられていて、3次元的な動きを再現。ステアリング(F1用の本物を使用)は縁石に乗り上げた時のキックバックなどもリアルに伝えてきます。そしてこちらも実物と同様の形状のペダル類は油圧式になっていて、各ペダルのストロークや踏力もシミュレートしています。ちなみにブレーキの踏力は約100kg! ゲームや普通車の感覚で踏んでもまったく利きません。

しかし、ここまでまで本格的なシミュレーターでも可減速のGを完全再現することはできないので、やはり実際のマシンとは感覚が異なる部分はあるのですが、壊すと大変な実車ではできない限界域でのムチャなどを試すことができるので、練習には役立ってくれるのではないでしょうか。

ここ数週間はエンジニアが毎日セッティングを続けていて、本格的な始動はまだしばらく先ですが、完成が楽しみですね〜。