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『クラッチが重い』から・・・

ミナーバの三和です。

『クラッチペダルの動きが悪く、異音がする』ということで来店されたアルファGT V6。ペダル根元へのグリスアップで少しはマシになるも『やっぱり重いよね』。お客様がこのクルマを購入された時にクラッチは交換されていて、そこからまだ1万キロほどしか走っていないので、クラッチが減っているとは考えづらいですが、原因究明も含めてクラッチの交換を承りました。

アルファGTのV6のクラッチ交換はエンジンを降ろす必要があるので、ケッコウ大仕事になります。しかもフロントバンパー内にオイルクーラーがあるため、バンパー廻りも総バラシです。

果たしてミッションを外してみると、ギアボックスから出ているメインドライブシャフトのスプラインがサビサビに! このサビが抵抗となってクラッチクラッチ板をフライホイールに押しつける部分の動きが渋くなっていたんですね。しかし普通ははこんなところが錆びるとは考えづらいのですが、このクルマ少し前にミッションの真上にあるサーモスタットからの水漏れを修理しています。サーモケースの閉止蓋から水が漏れていました。この蓋、新車から付いているものは樹脂製でして、経年劣化で漏れてきます。ですので金属製の対策品に交換、もちろんサーモAssyも新品にしました。おそらくはサーモから漏れた水が伝わってサビの原因になっていたようです。また、このクルマにたまにしか乗らないというのも症状の進行を助長していたと考えられます。ちなみにクラッチ板自体はまだ充分に残っていました。

原因は判明しましたので、対処をして新しいクラッチを組み付けます。サビを取り除いたスプラインにはドライモリブデンをコーティングしておきます。ちょっとしたことですが、これをやっておくだけで動きがとてもスムーズになり、クラッチペダルも驚くほど軽くなります。ちなみに弊社では擦動部には必ずこの作業を行っています。動きが良くなるだけではなく、長持ちにもつながってくるんですよ。

と、今回はここまで。まだもう少し続きますのでお付き合いのほどを。

ミナーバ

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