フェラーリF512Mの配線修理はこんな形で完了しました
オートクラフトの野田です。
さて、無事作業を終わらせましたが、試運転を今回行う時間がなく、2時間位乗ると症状が出る「タコメーター踊りとエンジンばらつきはじめる」が完治しているか未確認のまま納車しなければなりません。仮に時間があったとしましても、この車両を2時間以上乗らせてもらうのは仕事とはいえキビしいものがありました。
予定通りに車両を引き渡し、もちろん引渡し時に作業した内容等説明、弊社で改造改良した箇所の解説書もお渡ししました。
「今回は仲間達と、東北グルッと走ってきます」
「・・・2時間後の症状どうか等、戻られたら報告いただけるとありがたいです。」
「分かりました。良い報告が出来ること祈って行ってきます。」
「連絡お待ちしてます。このたびはありがとうございました」
(連休が過ぎ)
お電話、ちっちっ頂戴しました!
「いやー、今回2000km程走って無事帰ってきました。」
「温間時スターター回らなくなることは?」
「全く無かったよ。」
「タコメーターがピョンピョンはどうでしたか?」
「あっ、そういえばその症状出てないね。」
よかった、そんな症状あったことも忘れてしまう位の仕上がりだったと思われます。
ここからは、ちょっと細かな話ですが、
「だいたいどんな状況でも13ボルト以上モニター出来てたけど、エアコンかけて乗ってる時、時々12ボルトちょっとに落ちて、まぁすぐ復活するんだけど、それって前にオートクラフトが言ってたことが原因だよね」
「そうと思います。クーラーコンデンサー冷却ファンが動き出すときの起動電流が過大気味だったので、そのとき12.何ボルトになるのだと思います。」
「そっか俺、ラジエターファンモーターのO/Hは自分でやったんだけど、そっちもやったら効果あるかな?」
「ラジエターファンモーターの起動電流はぶれてなかったので、効果出てると思いますよ。」
このオーナー様、ご自身でもいろいろメンテナンスされる方で、ものの理屈はよく理解していただけ助かります。
今回は、ノートラブル報告をいただけ、胸をなでおろしてます。
よってこのように最終連載を挙げることが出来ました。
これにて、F512Mの連載ニュースは終了とさせていただきます。最後まで読んでいただきありがとうございました。