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初代C5をリ・ボーン

RS-UNOの星野です。

先日ご紹介しました初代シトロエンC5。走行距離も10万キロを超え、劣化が進んできた各部を修理・交換していきます。

これはブローバイのホース。C5に限ったことではありませんが、この樹脂でできたタイプはクラックや割れでほとんどがダメになります。今回は程度も軽く部品交換の優先順位も最も下と判断し、テーピングでの補修ということになりました。

エンジンの振動がステアリングに響くほどに酷いので、マウント類を点検しました。すると3カ所の全てが交換した跡がないため、全て新品にしました。新旧を比べるとへたり具合がわかりますね。オイル封入タイプのマウントもひび割れて中のオイルが滲んでいます。限界ギリギリといった状態ですね。

ストラットのハイドロ高圧ホースも左右共にオイル漏れが見られます。パイプとゴムホースの組み合わせなので、古くなるとカシメ部分から漏れてきます。経験上、右側からの漏れが特に早く始まるようですね。漏れたオイルがサブフレームにまで伝わっています。高圧ホースは安くないパーツですがハイドロの要ですので、パーツの供給が終了する前に交換しておくことをお奨めします。

そして距離を走っているエンジンには欠かせないインテークのカーボンクリーニングとエンジンオイル交換。オイルは量も少なく墨のような状態でした。フラッシングを行い、フィルターとレベルゲージ(頭がもげてしまった)も交換しました。

エンジンは1気筒死んでいるような振動があり、吹け上がらない状態でした。テスターでの診断は2番がミスファイア・不完全燃焼と出ました。ダイレクトイグニッションのコイルが経年劣化でダメになっているのでイグコイルと共にスパークプラグを交換。共に消耗品といえますね。

オートマチックミッションは1から2速への変速時にショックがありました。診断ではプレッシャーセンサーの機能障害と出ています。まずはATFをいつもの交換方法で2回交換。かなり汚れています。油圧を測ると規定値が2.5〜2.7のところ、2.9を越えています。原因はATFの汚れや劣化ではなさそうです。オーナー様とご相談の上、ソレノイドバルブを交換、ATFも新しくしました。結果、油圧も2.5〜2.6と規定値に落ち着き、テストドライブでも症状はほぼなくなりました。

車両の下回りを見ますと排気管のサビが進み末期状態です。ガンガムでの補修跡もあるので、リアサイレンサーとミドルパイプを新品(ボーサル製)に交換しました。さらにリアサスペンションのバンプストップラバーも崩壊していますのでこちらも交換しました。

・・・とかなり大がかりにはなりましたが、今回の作業でかなりコンディションを取り戻しました。点検や不具合を先延ばしにしていますと、あとで大きな出費となってしまいますので、1年に一度は工場に点検に出されることをお奨めします。

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