DS3&207・208スフェリカルアッパー開発中!
レッドポイントの赤座です。
以前にフィアット500用をご紹介しましたスフェリカルアッパーマウントですが、次なるターゲットとしてシトロエンDS3とプジョー207・208用の開発を開始しました。前回同様にマエカワエンジニアリングさんの協力のもと進行中です。
開発車両は元デモカーのDS3。現在のオーナー様は長距離ドライブからサーキットまで幅広くこのDS3を使用されているので、あらゆるシーンでのインプレッションやフィードバックが期待されますね。LSDも入った暴れん坊なDS3です。
DS3や207でも感じますが、足廻りを強化・ローダウンなどとサスペンションに手を入れると、必ずといっていいほど露呈するのがアッパーマウントの耐久性の低さです。サスペンションに伝わる力が変化するためだと思いますが、とてもスポーツ走行できる強度ではありません。(街乗り車でも発生します)
今回は、純正のラバーマウントの形状を基本に、アルミ削り出しでボディとの一体感を持たせることで、ダイレクトなステアリングフィールを実現し、スフェリカルボールベアリングによってスムーズにサスペンションを動かすように設計しました。今回は車高調と組み合わせていますが、使用部品の組み替えによりノーマル形状ストラットにも適合するように開発しています。
また、ボディとの凝結方法にもアイデアを盛り込みました。センターロック式を採用しましたが、このナットを回す工具をどうするべきか? と考えました。そこで考え出されたのがプジョー・シトロエンをメンテしている工場ならば必ず持っているであろうオイルフィルターレンチを使おう! ということになりました。
取りつけてみると見事にガッチリと固定されています。しかもステアリング操作時の滑らかさはスフェリカルボールのなせるワザ! ラバーマウントのようなつっぱり感がなくなり、サスペンションに無理な反発力が生じません。
さて、さっそく試運転を行ってみました。こちらも開発中のオリジナルサスペンションとの組み合わせも非常に良い!の一言です。路面からのイヤな堅さを感じることもなく、ピタッと吸い付くような旋回性能はノーマルとは比較にならないほどです。まさにコーナリングマシンといえるこの仕上がり、LSDの効果も存分に発揮してくれるでしょう。
製品化の待ち遠しいパーツがさらに増えましたね〜。続報にご期待ください。