Happyがロータス･ヨーロッパのスペシャリストであることは多くの人の知るところであるが、
長年ファイバーボディのスポーツカーを取り扱ってきた同社にはヨーロッパ以外の入庫もまた多い。

とりわけ近年とみに増えているのがロータス･エランのボディ･レストアだという。
この日もレストアのためにペイントを剥離し、ファイバーの修理を行っている最中のS4エランが作業中であった。

塗装の膜を剥離されたエランのファイバーボディは、破損やクラック、表面に生じた泡状のブリスターなどのダメージをグラスマットと樹脂と最小限のパテを用いて修復される。ファイバーの修復が完了したボディは歪みのない本来のラインを取り戻した。

次工程の塗装では、さらに細かく下地を作り込み、何層もの塗装と研磨を繰り返す。これによりエランの魅力を最大限に引き出す、美しいフォルムと深みのあるペイントを実現するのだ。その妥協なき下地作りから来る仕上がりの良さは、その後の耐久性にもつながってくるのだ。