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新車だからこそのステージ1メンテナンス&チューニング



レッドポイントの赤座です。

昨年末に納車されたばかりのアルファ・ロメオ・ミト・コンペティツォーネのオーナー様よりマルチエア用クワッドレデューサの取り付けとステージ1メンテナンスを承りました。

まずはレデューサのフィッティングから。今回はボディカラーに合わせたスペシャルバージョンをご用意しました。レッドアルマイトにレーザー刻印で弊社取り扱い車種のイラストが描かれています。レデューサのボディ本体もスペースの少ない車両にも対応した新バージョンです。

装着後の印象は発進時のもたつきが解消し、加速時の滑らかさと鋭さが際立つのでNモードでも気持ちよく走れる様になるというのが特徴です。お客様からも同様のインプレッションをいただきました。

続いてステージ1メンテナンスを行います。アイドルストップ機能の備わる車輌のイタリア車は、アース回路の容量が確実に少ないです。電流監視システムが、マナイスターミナルに備わりますが、そこへ接続されるアースケーブルの接触抵抗が大きい為に、どうしても電圧降下を起こし易いようです。プラスターミナルは、従来と同じ形状ですが、こちらも問題ありです。

バッテリーポストに対してターミナルの接触面積が小さいため、過大な接触抵抗により熱を持ち、変色しています。フィアット500シリーズもかなり早い段階でこの部分の劣化・腐食によるエンジン始動不良などが発生していますね。特にアイドルストップが作動している場合、リスタートのたびにターミナルの劣化は進行すると考えられます。

バッテリーポストに残る歯形を掃除する為、クリーニグブラシを使用します。こうする事で、ポストに残る以前のクセを取り除き、綺麗な面が現れます。使用するターミナルを裏側より確認すると、輸入車のポスト部テーパーサイズに合わせた鏡面仕上げが確認できます。このターミナルを使用する事で、しっかりとバッテリからの電圧・電流をその先への伝える事が可能になります。

バッテリーターミナル付近に接続される配線数が多い為、ターミナルに付属される締め付けボルトの上にM6サイズのボルトを溶接で取り付けます。こうする事により、省スペースで最大限の電圧供給を可能にします。マイナス側も、追加されたメインアースが伸びてきました。この際、取り付けるポイントが非常に重要です。電流監視システムを通過する様に配線を取り付ける必要があります。電流監視の通過後に、追加アースを取り付けた場合は、システムが正常に作動できなくなります。主な症状としては、アイドルストップ機能が停止します。市販のアースケーブルを追加で取付けた方で、思い当たる方もいらっしゃるのではないでしょうか? この他に、オルタネータ端子からバッテリへのダイレクトケーブルも追加しています。

一連の作業を終え、非常に良い結果が残せています。電圧降下を目で見て分かる作業前の結果と、目では見えない電気の流れが改善された作業後の結果です。電気の流れは確かに目でみる事はできません。

でも、なぜ電圧降下が起きるのか?失われた電圧はどこにいくのか?電圧降下が増大するとどんな影響があらわれるのか?などについて、興味のある方ははお問い合わせ下さい。

新車にも有効な作業内容である事がよく分かる結果ですね。新車の時からステージ1メンテナンス、これが当社の基本整備のひとつです。

当社で新車をご購入されるお客様には、当社のスタンダードメンテナンスを施工しています。その中には、今回のステージ1メンテナンスも含まれています。

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