こんにちは、オーセンティックカーズです。

フロントカウルを取り外して作業中なのは、TOYOTAエンジン搭載のロータス･エキシージ。初期のモデルということもあり、せっかくカウルを外すので、この際やっておきたいメンテナンスをまとめて行うことになりました。

経年劣化で水漏れが生じていたラジエーターを交換しますが、エリーゼやエキシージはエンジンルームとフロントのラジエーターが離れており、純正のラジエーターホースの質も良いので、このクルマでもホースのダメージは見られませんでした。一方、エンジンルーム内に設置されたラジエーターのサブタンクは経年劣化と熱の影響で変色し、表面に爪を立てるとボロボロと樹脂が崩れてきます。

そして今回の作業の目玉ともいえるのが、ヒーターのブロアファンのファンレジスターの交換と移設。初期のエキシージはこの部品がブロアファンの裏側に取りつけられていますが、このブロアファンとヒーターユニットが設置されているのがフレーム前部の底の方になります。この場所はフロントスクリーンから流れてきた雨水が溜まりやすく、レジスターの端子部分が腐食、接触不良に発展することが多いのです。後年のモデルでは水没しにくい場所に設置場所が変更されており、それに準じた移設キットも用意されています。今回はファンレジスターとハーネスの交換と設置場所の移設を行いました。

さらにフロントのブレーキホースも交換します。ホースフィッティングの車体側への取り付け部分がフロントカウルを外さないとアクセスしづらい部分にあるため、この際ついでにということで交換となりました。ここも後年のモデルでは純正でステンメッシュホースが使用されており耐久性が向上しています。

日ごろ、カウルを外すような作業はそう多くありませんが、長く所有されることの多いロータスだけに、このように予防整備を行っておくことは非常に有効ですね。