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レザーシートのデニム色移りもキレイに

クレバートリックの佐伯です。

こちらはBMW 640のレザーシートにデニムの色が移ってしまったものの修理の様子です。

どの車種でも淡い色のレザー内装ではよくある修理事例の一つですね。デニムの青染料が白いシートに付着しているのが見えます。染料というのは文字通り染みこむ性質があり、雨に濡れた状態や、長時間着座していると蒸れてしまいデニムの染料が革の表面の塗料に染みこんでしまうのです。

ちなみにクルマに使用されている革には顔料という塗料が使用されています。そこになぜ色移りするのかというと、染料の方が顔料よりも粒子が細かいからなのです。なので、デニムの色が移ったレザーシートに上から色を重ねて修理を行うと、しばらく経ってから再びデニムの色が浮き上がってくることがあります。これはデニムの染料が新しく塗り重ねた塗料を通過して面に浮き上がってくるからなのです。この現象をブリードと言います。

ですので、一度デニムの染料を取り除き、そこから塗料を重ねて直していきます。今回のシートは色の移行と共に塗料の擦れもあったので補色を行いましたが、擦れがない場合はデニム染料の除去のみで元どおりにできる場合もございます。

これからの梅雨の時期にはシートに染料を使用した衣類が直接触れないようにご注意いただきますと、色移りを防ぐことができますが、万一、色が移行してしまった場合は弊社にお任せください。

クレバートリック

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