往年のフラッグシップをリニューアル中
こんにちは、カムズファクトリーです。
カムズの鈑金工場では新たな販売車両のリニューアル作業が開始されています。
そのベース車は往年のフラッグシップ、1996年式ボルボ960エステート3.0です。ボディカラーは当時の人気色、深みのある落ち着いたカラーであるダークブルーパールです。走行距離5万キロ台でボディ、機関共に良好という貴重なこのクルマをオーナー様よりお譲りいただき、さらにクオリティを高めて販売することになりました。
カムズのリニューアル販売車両のベース車は程度重視で選んでいます。価値ある車両で事故車は不可、低走行であること。交換パーツは極力純正品を使用する。外装、内装、機関系にわたってトータルに仕上げ、すべての内製化に拘っています。
この960エステートは、オーナー様が大切に扱われてきたこともあり、良好なコンディションですが、それでも細かく見ていきますとやはり手を入れるべき箇所もかなり出てきます。もちろん純正ホイールも4本とも修正を加えます。
塗装は新車からのオリジナルペイントですが、やはり劣化がみられます。長年太陽光や風雨にさらされ、年数も加わり弱っていますので、磨き作業では光沢を取り戻すことが不可能になっています。そこで、今の塗装面を削り込んで下地を作り直す必要があります。画像はルーフ上の付属パーツを取り外し、キズや劣化した部分を平準に削り込みます。黒い塗装は下地となるサーフェイサーです。
バンパーはクルマを衝撃から守る役目から、どうしてもキズや変形は免れません。幸いにも変形はありませんでしたが、細かなキズは見られましたので、分解して修理を施します。この際、メッキモールは全て新品に交換します。
ホイールもタイヤとエアバルブを取り外し、修理に入ります。また、リアゲートも取り外し作業を行いますが、ゲートの付属部品はエンブレムに至るまで取り外します。エンブレムの再使用は仕上がりが良くないため、純正新品に交換します。
さて、どのように仕上がるか、楽しみですね。