こんにちは、カムズファクトリーの武藤です。

ボルボ960エステートのリニューアル作業もいよいよ完成に近づきました。このリニューアル作業のコンセプトは可能な限りナチュラルに新車当時の雰囲気に戻すことです。純正のアルミホイールも当然ながら新品のようにリフレッシュします。ガリ傷補修した上でペイントしますが、この光沢感が拘りのポイントです。ただ色を塗るというだけではなく、たかがホイールですが品質が大事。新品の純正ホイールの質感を再現することに拘っています。コレが特にタイヤを履いた時の雰囲気につながります。タイヤは装着時の雰囲気にも気をつけてダンロップのル･マンの新品を履かせました。ホイールの贅沢な光沢感はまさに新品の風格。洗車をする際などに改めて感じていただける魅力だと思います。

ボディのペイントも完了し、部品の組み付けを行います。完成したボンネットはどうでしょうか。光沢感と色の深み、そして新車時の塗装と同等の肌の質感が重要なのです。この塗装肌を高い精度で再現するのがキモで、旧車の塗装の復元作業においてペイントマンが最も神経を尖らせる点なのです。ルーフの作業では、ルーフモールも取り外して新品の雰囲気を再現してペイントしております。新車時のオリジナルペイントも状態の良い部分は活かしながら、太陽光にさらされている部分を塗装することにより、全体の見栄えも非常に良くなりますね。この辺りの匙加減もカムズが自社内で鈑金塗装までを行っているからできることなのです。

そしてバンパー周りもキズの補修とリニューアル塗装を行い、光り輝く新品のメッキモールに交換しましたので、新品のバンパーに交換したかのように当時の姿を取り戻しました。

今回、復活させたボルボ960は深みのある紺色のボディ。ボディカラーとメッキモールとのマッチングも抜群で、個人的にも一番好きなカラーです。実は当時所有していた960もこの仕様でした。往年の姿を取り戻したボルボ960、末永く大切にしていただけるオーナー様にお譲りしたいですね。

カムズファクトリーでは850や960などのボルボをはじめとした、『あの頃乗りたかったけど･･･』というクルマたちを、新車当時から取り扱ってきたノウハウと感性で新車当時の雰囲気とコンディションにリフレッシュさせています。単なるチョイ古な中古車とは違う仕上がりは、思い入れを持ってクルマをお探しの方には一見の価値があるといえます。