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妥協なき点検と修理で

RSーUNOの星野です。

点検整備をご依頼いただいたのは、今では珍しい左ハンドルのシトロエン・エグザンティア。基本的な点検と共にオーナー様からの自己申告カルテを見ながら各部を診ていきます。

最近エンジンの下回りにオイルの漏れた跡があるとのことで確認。ハイドロのハイポンプのオイル吸い口のホースがかなり硬化して濡れていました。ホースを抜いてみるとクラックが・・・。ここは応急処置ではなく、部品があるうちに交換することにしました。タンクからポンプとプレッシャーレギュレーターにつながるインテークとリターンが一対になっているホースを交換します。合わせて交換できるものは一緒に交換すれば工賃も節約できますね。一緒にLHMオイルの交換とタンクの清掃も行います。今回LHMはユニルオパールをチョイスしました。スフィアはメイン以外の前後4つを交換しました。

ミッション側のエンジンマウントも交換しました。マウントはABSユニットの下にあるので、少々やっかいです。オーナー様によると今まで交換暦はないとのことで、比べてみると潰れていて細かなクラックも入っていました。

スロットルの清掃も行います。サイドの点検口を開けて清掃すればISCバルブの汚れも確認できます。ここは1年に一度は清掃したいところです。

エンジンルーム内のハーネスを保護するコルゲートチューブ。ほぼ全てが崩壊寸前で、触ればボロボロと割れてしまいます。バッテリーハーネスにABS、ECUなどのコード類を保護するチューブはほとんどが傷んでいますね。これらが交換されているクルマはほとんどありませんね。長年エンジンルームの熱に曝された結果ですが、コルゲートチューブに保護されていなかったら何が傷むか・・・コルゲートチューブはハーネスを守る防波堤の役目をしているのです。インジェクターに行く配線のチューブも影も形もなくなっていました。こちらももちろん交換です。そんな感じでざっとエンジンルーム内の約6割は交換しました。

仕上げにカーボンインテーククリーニングエンジンオイル交換。フラッシングとオイルフィルター交換も実施。オーナー様にもご満足いただける仕上がりになりました。

エグザンティアも初期モデルからは20年を越えました。すでに通常の整備だけでは乗り切れません。毎年点検していても予想外のことが起こります。大好きで乗っている愛車だと思いますので、点検や修理には妥協はないようにしていただきたいですね。これはお願いで〜す。

RS-UNO(有限会社アールエスウーノ)

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