メッツスピードの鞍貫です。

本日はポルシェ 930型 911 カレラのダッシュパネルを交換しています。

空冷９１１シリーズはダッシュパネルを交換するのに、フロントガラスを外しての作業になります。今回クラックの入ったダッシュパネルをリペア済みのモノと交換致します。

近年塗料やパテの材料がどんどん良くなってきていて、内装部品の柔らかい部材にも対応したパテや塗料が出て来てます。こういった材料でクラックの入ったダッシュパネルを修理してくれる業者さんも増えていますね。リユース、リサイクルパーツで修理できるのはとても良いことだち思います。

また、絶版になった内装部品もこれから修理できるようになりますね。

今回はダッシュパネル交換ついでにガラスのウェザーストリップ交換と普段見えないボディーのチェックを致します。普段ウェザーストリップに挟まれてるボディー部分に水分が溜まり錆が発生する事が度々あります。

こちらの９３０も例に漏れずガラスチャンネル下部に錆が発生していました。まだ鋼鈑の強度を犯すような進行した錆ではなく、表面の赤錆程度でしたので錆転換材と言う材料で処理させて頂きました。

この材料、化学反応で赤錆を黒錆に転換して錆の進行を食い止めるという優れものです。浸透性の高い材料ですので、目に見えない細かい部分も処理できます。

今回ガラスを外した時に気がついたのですが、ウェザーストリップ外周にガラスシール材が塗布されていませんでした。これも今回チャンネル下部に錆が発生した起因の一つかもしれません。新品の綺麗なウェザーストリップに交換して、外周にシール材も塗布。

錆も化学反応で処理完了。ダッシュパネルは運転中、常に目に入る部品です。

これで気持ち良くドライブ出来ますね。オーナー様の愛情感じる一台でした。