プジョー407 V6のAT不調に新パターン
RS-UNOの星野です。
プジョー407・シトロエンC6などの3リッターV6車に搭載されているアイシン製6速オートマチックミッションのトラブルが最近多くなってきたと以前書きましたが、今回はプジョー407のお客様です。
・・・ですが、お預かりした日にクルマを移動しようとキーをひねるとセルモーターが回らない! バッテリーを診断機にかけると電圧が10VでCCA(起動性能値)が6ということでビックリ! バッテリーの突然死でした。無事に当社にたどり着いたオーナー様は強運の持ち主だといえるでしょう。まずはバッテリーの交換となりました。
最近のクルマはバッテリーが弱ったりするとABSやスタビリティコントロールのエラーが出たり、ナビの電源が突然落ちたりといったトラブルが発生します。ですのでバッテリーが枯渇するまで使うことは避けましょう。
バッテリーを交換して原因特定のための試乗を行います。オーナー様曰く「20分ほど走ると、3から4速に入る時に空ぶかしのような状態になり、4速に入らなくなる」とのことですが、しばらく走り込むと確かに3から4速に入る際にスムーズにギアが入らないことは確認できました。
しかし、オーナー様の指摘するギア抜けの症状は確認できないので、まずはATFの交換をオススメして、全量交換することにしました。ATFはかなり汚れていて、約12リットル交換しました。
これで少し調子を見ていただくことになりクルマをお返ししたのですが、その帰り道に症状がでたということでガックリ・・・すぐに戻っていただいて同乗し症状を確認しようとしたのですが、今度はまったく異常がありません。
もう一度クルマをお預かりして何日も試乗を続けたところ、ある特定の条件で症状が出ることがわかりました。症状が出てホッとするというのも変ですが、これで悪い部分も特定できました。そしてココだ、というピンポイントでパーツを交換してテスト走行を行ったところ、無事に症状も出なくなり完治しました!
今回の症状は初めてのパターンでしたので、これでアイシン製6速ATの不具合は3つのパターンが確認できました。
いずれの場合も完治できますので、不具合を感じておられる方はお気軽にご相談くださいね。
RS-UNO(有限会社アールエスウーノ)