クラッカーのように割れるダッシュと格闘して…
RS-UNOの星野です。
長らくお預かりしていたシトロエンAX GT。車検でお返しする当日にクーラント漏れが発生、よりによってヒーターコアから漏れていました。ヒーターコアを交換することになりましたが、いかんせんすでにパーツは生産終了ですので、フランスに発注しました。
ヒーターコアの交換にはダッシュボードを取り外す必要があるのですが、なんといってもこのダッシュを外す作業が至難の技なんです。何が至難って、クラッカーのように割れてしまうんですね。樹脂は相当弱っていて、紫外線の影響で超もろくなっています。
すでに無数のクラックが入っています。前回、点検でお預かりしたときに多少再生したのですが、焼け石に水状態ですね…ステレオデッキの枠はすでに崩壊しています。クーラーユニットも取り外して、なんとかダッシュが外れました。
AXは大変軽量(最新の軽自動車よりも)なのです。そのため部品の点数を抑える設計になっていて、内装の樹脂パッドの取り付け方はいたってシンプル。薄くてちょっとしたことで割れるので気が抜けません。
ヒーターコアの入っているボックスを外して、ヒーターコアを取り出すと、やはりサイドタンクから漏れていますボックスの中にはクーラントが溜まっていました。。20年以上も頑張りましたね、ご苦労様です。
ヒーターコア交換と並行してダッシュボードのひび割れやすでに欠けている部品をジグソーパズルのように貼り付けていきます。貼り付けたら3日くらいは放置します。これでなんとかくっ付いたようです。
ヒータコアを入れてユニットのボックスも定位置に取り付けました。やはり新しい部品はいいですね。
接着完了したダッシュボードも元に戻していきます。気持ちしっかりしたような気もしますね? 写真で見る限りはかなりいい状態に見えますね…まぁ、合格点ではないでしょうか。
これで心配なく走ることができるでしょう。オーナー様、長らくお待たせしました。
RS-UNO(有限会社アールエスウーノ)