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燃えないようにミウラに対策を

イーストワンの山元です。

ミウラやカウンタックなどのランボルギーニ車が車両火災を起こしてニュースを騒がすということがたまにありますが、実際、この時代のランボルギーニは燃えるのか? といわれると「Yes」と言わざるを得ません。

この頃のランボルギーニは燃料タンクからキャブレターに至る燃料のラインがいわゆる「行ってこい」状態で、燃料タンク側に戻るリターン配管が備わっていません。これがどういうことかといいますと、燃料ポンプを経て圧送されたガソリンが常に加圧された状態で燃料ライン内に存在しているということで、エンジンを止めた後も高熱のエンジンに高圧のガソリンが残ってしまうんです。実は、実際に運転中に出火した場面に立ち会ったことがあるのですが、すぐにエンジンを停止して消火した後にキャブレターをみると、なんとまだピューピューとガソリンを噴いていました。これでは燃えてしまっても仕方ないですね。

そこで、弊社では新たにリターン配管を設置してエンジン停止後に配管内の圧力が抜けるように改善しています。ただし、配管を追加するといっても相手は文化財といってもいいクラシックカー。これ見よがしに改造することは許されません。あくまでもさりげなく、純正のような佇まいに仕上がることを心がけています。

イーストワン

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