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うちはやることが一つだから、インターンシップを

シルキー6の原です。

うちは年間に8名ほどインターンを受け入れています。期間は3日〜1か月ほど。彼らを見ていると、今の20代〜30代の人に比べ、高校生ぐらいのほうがクルマ好きは多いように思います。ちょうどお父さんが僕と同じか少し上くらい。僕はスーパーカー世代でその10歳くらい上の人はハコスカとかの世代です。が、僕らの後はクルマが格段によくなる一方、エモーショナルなクルマは1989年まで待たねばなりません。その間は、無味無臭、無害無毒なクルマが多く、クルマを寵愛の対象にする感じのクルマが少なかったのではないでしょうか。だからそういう環境で育った人が、いざ、社会に出て、いろいろ大変となったときにクルマに執着しなくなる。それが今の20代から30代なのかもしれません。それに比べ、そういうクルマ好き世代の影響を受けて育った今の高校生はかなりクルマ好き多いと思います。

なんでもいいですが、あの1989年、あの年は世界中の自動車のビンテージでしたね。GT-RもNSXもあってセルシオも出た。海外では964とかそれこそ、BMWもE34とかの頃でした。選択肢も豊富でしたし、日本はその後ほどなくして崩壊するバブル経済の真っ只中。そういうチョイスは特別なことではなかったし、面白ければお金をいくらでも払う人がいた時代。あの時代が残してくれたことは多いのかもしれません。

という、今の高校生に、よく「今うちに来れば将来は社長になれるぞ」なんて話をしたりしています。そしてうちはかなり扱う車種も特化しているので、すぐにスペシャリストになれる、と(笑)

そして僕たちのやっているこの世界観を、彼らに、今の感覚で楽しんでもらえるようなクルマ、そしてこのE24の6シリーズのオマージュのようなものを作れないか。最近そんなことを考えているのです。そして僕たちの好きであこがれてきたE24のオリジナルの愛好家のメンバーと、そういう若い仲間の交流で、少しでもこの価値観を理解し、あこがれる若者が出てくる一方、我々ジジイも若い連中に影響されていくとかが起きると楽しいんだろうな。そんなことをよく考えているのです。そういう先の見通しが来れば、それこそ若いスタッフが一緒に来ても今後の展望が立てられるし。。

それこそ今のM2、素材としてはとても楽しいんだけど。あれ、実はE24とほとんど同じホイールベースの長さなんですよね。その辺で何か面白い事できないものでしょうか。妄想は膨らみます。

とにかく、普段学校で習わないことを僕の所へ来て楽しく体験してくれているみたい。そんな彼らと交流することで、僕もこういうイメージが膨らんでいる。いいことだと思っています。