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ポルシェ964ターボ車検整備で金属の原因





メッツスピードの鞍貫です。

本日は1991年ポルシェ964型の911ターボ3.3Lの車検整備を進めています。

入庫時の気になる車両状態のお話で、気になる異音関係が2つありまして・・・。

1つ目が金属板が共振するようなニュアンスの異音。

2つ目がドライバーシート側のドア内側からの金属音。

1つ目は入庫時に出ていたので原因を探っていくと、燃料ポンプ付近から聞こえてくる事が判明。

エンジン回転をあげても、一定のサイクルで変わらず音が出ています。

燃料ポンプがらみの異音かな・・・。と、目星を付けて。

早速ばらして点検してみました。

964系は車両裏側をフラットに成型してある為、ポンプをプラットホーム内に隠して鉄板でふたをしてあります。

その鉄板が今回の異音の原因でした。

ポンプからエンジンに燃料供給するデリバリーホースの一部と鉄板が偶に接触して、ポンプの振動が伝わって異音が発生していました。

今回接触しそうな部分にラバーシールを張り制震してみました。

2つ目はウインドウレギュレターのカシ目部分。

ドライバーシート側で、車が段差等越えると音が出るとの事。

ガラスの上げ下げの使用頻度が高いドライバーシート側で、ウインドウレギュレーターのカシ目部分に遊びが発生していました。

これは経験済みの音だったので意外とすんなり。

異音は2件とも何とか片付き、24ヶ月定期点検項目に着手しようとした新たな問題が・・・。

パッセンジャーシートのパワーウインドウが動かない・・・。

ドライバー側とは逆に極端に使用頻度が少ないパッセンジャー側。

モーターのブラシ部分が錆びて通電しなくなっちゃうんですよね。

これも良くある症状。

在庫のモーターですぐにリカバリできました。

勿論、左右ともドアトリムの水よけシールは交換しました。

これでやっと気持ちよく車検が受けられそうです。

異音関係は聞こえる周波数帯が、聞こえる人間のコンディションや車両の状況でも聞こえたり聞こえなかったりしますよね。

今回はスムースに修理が出来てホント良かったと思いました。

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