ビルシュタインをベースに、フィアット500のオリジナル・サスペンション開発進行中
レッドポイントの赤座です。
「二兎追うもの一兎も得ず」
このことわざを打開すべく、取り組んでいるオリジナルサスペンション企画です。かなり良い所まできました。
開発車輌にフィアット500を使いたいところですが、残念ながら社用車に500はございません。
なので、車両重量・サスペンション構造がほぼ同じ設計のフィアット・パンダIIを使い、組み付け〜試運転、微調整を繰り返しています。
代車として評判の良いフィアット・パンダIIです。
当社の力作、スフェリカル・アッパー・マウントの第一弾の開発の際にも、このパンダで行いました。
うちの代車のパンダは、見た目は普通です。でも、乗った方が口を揃えて言われるのが、調子いいね〜!や、速いね〜!との嬉しいコメントを頂いています。
間もなく10万kmを迎える車輌ですが、定期的な整備と、レデューサやV-UP16によりファイアエンジンの持ち味をフルに発揮できる仕様に仕立てています。
「このパンダは当社が、自信を持って乗ってきていいよ!」と言える仕上がりなのです。ただし、運転席シートの劣化は否めませんが...。
そんな可愛い代車号は、現在足廻り開発テスト車輌として、活躍しています。組み付けるサスペンションはこちらを組んでいきます。
ビルシュタインB14を用います。
そこに、
・フロントスプリングの変更
・スフェリカルアッパー C2の取り付け
・リア・ショックアブソーバの仕様変更
という内容を盛り込み、17インチ装着で、ローダウン、しなやかに動いて、突き上げが無く乗り心地の良い、それでいて少しスポーティそんなサスペンションに仕上ていきます。
ステアリング操作時のスムーズさと、スプリング収縮時のタワミを吸収するスラストベアリング
も組み付けます。
ストラット完成時の様子はこの様になります。
スフェリカルアッパーにより、キャンバー角度とキャスター角度が変化する為左右識別のある製品となります。
これまで取り付けていた、スフェリカルN1を組んだノーマル形状ストラットと比較すると、随分と全長が短くなります。
一見すると、ハードな乗り味になりそうな見た目ですが、そうはさせません。タイヤを取り外したついでに、ホイール&タイヤをトレントで洗浄しました。
手洗いでは落とせない細かな汚れを洗浄可能で、しかも作業が早い。トレントケース内に納まるサイズであれば洗浄が可能です。特に、エアバルブ周辺の手洗いではどうやっても落とせない汚れもスッキリ除去できます。フロントサスペンション組み付け後
リア・サスペンション組み付け後
細かな微調整を行いながら、煮詰めていきたいと思います。納得のいく仕上がりになりましたら、試乗車として稼動させますのでお楽みに!