上山田のヒルクライムでデルタGr.Aをシェイクダウン!
ストリートライフの吉野です。
ヒストリックモンテカルロ参戦を目標にグループA車両として製作を行っていたランチア・デルタ16Vがついに完成しました。
一見するとノーマル車に見えますが、ホワイトボディ状態まで分解した上でカスタムケージ社製ロールケージをフル溶接で組み込み、
FIAに申請して認められた正真正銘のグループAボディのデルタ16Vです。
数年後に予定しているヒストリックモンテへの出場時には安全燃料タンクを装着し、内装トリムなども実戦仕様に変更しますが、
第1段階としてはオーナー様の希望に添って、ロードバージョンとして完成させました。
純正の内装トリムはできるだけ残し、ロールケージとのフィッティングも完璧なクリアランスで収めてあります。
一見すると何でも無いようにノーマルのメータパネルが収まっていますが、ダッシュの裏側には真一文字にロールケージのバーが通っています。
そのせいでメーターパネルと接触してしまい、普通は取り付けることができないのですが、メーター基盤まで作り直すことによって
一見するとストック状態であるかのように収めてあります。
20年ほど前に弊社ではイタリアでグループA当時の職人の手によるコンプリートカー『グルッポAストラダーレ』を製作しました。
これはデルタのグループA黄金時代の仕様を忠実に再現するものでしたが、今回、製作した16VはジャパンクオリティのグループAを目指しました。
イメージしたのは“シンガーポルシェ”。単なるレストアではなく、現代のクルマに遜色ない性能と信頼性を備え、
各部の質感にこだわったロードカーでありながらも、その本質は本物のコンペティションマシンというものです。
シフトレバーの斜め前にそそり立つ黄色いハンドルのレバーは油圧サイドブレーキ。このクルマの素性を静かに物語っています。
この出来上がったばかりのデルタ16Vですが、まずはシェイクダウンということで
13・14日に長野県戸倉上山田温泉一帯で行われる『Kamiyamada Historica G.P. 2017 』のヒルクライムに参戦します。
このデルタのオーナー様はかつてWRC参戦経験もあるラリードライバー。
2017年の現代に誕生したグループAデルタの走りを楽しんでいただけると思います。
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