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ポルシェ944のミッションオーバーホール、気になる時は早めの点検をお勧め

メッツスピードの鞍貫です。

本日は1991年最終型のポルシェ944S2のトランスアクスルのオーバーホールをしています。

最近スムーズにシフトチェンジ出来ないとのお話で、走行距離と走行診断からシンクロの痛みだと判断。

オーバーホールとなりました。

バラしてみると、シンクロナイザーリング、オペレーティングスリーブ等、チェンジの再ブレーキ作用の要の部分が減って噛み合い部分が丸くなっていました。

インプットシャフトの支持ベアリングやデファレンシャルのベアリング等も酷い状態ではありませんが、ベアリングとて消耗部品交換致します。

トランスアクスル方式のトランスミッションは、ミッションとデフが一体式です。

どちらかのベアリングに故障が出ると、ミッション、デフ両方故障してしまうケースも多々あります。

予防修理での交換になります。

トランスアクスル機構をFRモデルで採用しているポルシェ944S2。

重量配分の最適化などメリットも多いのですが、デフとミッションのオイルを共用している為高粘度オイルが必要になり、機敏なシフトが苦手、シンクロに負担が掛かるなどのデメリットもありまして。

ミッションの定期オーバーホールスパンは短めだと思われます(使い方にもよりますが)

今回は良いタイミングでのオーバーホールだったので、デフにストレスは掛かっていませんでした。

最近ではオイルの進化で、痛んだシンクロのブレーキ機構を回復した感覚になる、そんなオイルもあります。

根本的な修理にはなりませんが、ギアの保護(ギア鳴きさせない為)にはなるのかなと、当社でも試験的に研究している最中です。

944系のミッションでシフトフィールに不安が出て来ているなら、早めの点検、対策をオススメ致します。

組みあがれば新車時のフィーリングが蘇りますね!

ラストスパートも丁寧に組み上げていきます!

 

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