水メタノール噴射でR53をドーピング? 効果を検証中
リアルディレクションの奈良岡です。
最近、R53 MINI COOPER-SのDMEセッティングを細かく煮詰められるということで導入したLINKのプラグインタイプECU。
今回はお客様からのご依頼で、Snow Performanceの水アルコール噴射装置を取り付けてのセッティングを行っています。
水メタノール噴射とは過給エンジンのインテークに水とメタノールの混合液(メタミックス)を細かなミスト状に噴射することで吸気温を下げ、
充填効率を飛躍的に高める効果のある技術で、もともとは航空機で用いられたものです。アメリカではNOS同様にドラッグレース
などのチューニング手法としてメジャーな手法だそうです。
この水メタノール噴射、VW アウディ系のチューニング界隈で近ごろ流行っているということで、MINIでも試してみることに。
しかし、MINIのインテーク周りは設計上の制約からか、ちょっと変な取り回しになっており、キットをそのまま適当に取り付けても、
効果がないどころか、パワーダウンにもなりかねません。
キットをそのままポン付けするつもりは最初からなかったのですが、センサーの追加やMINIの構造に合わせたアレンジを行い装着。
ウィークポイントとなる部分もオリジナルのデバイスを追加することによって改善しました。
また、メタノールや燃料の噴射タイミング、進角などの各種制御も実走しながらECUのセッティングを変更、ベストなところを探っています。
ここのところ、朝夕の通勤を利用してセッティングを進めていたのですが、かなりイイ感じにキマッてきました。
エンジンへのダメージやトラブルのリスクも少なく、かなりのパワーアップが見込めるこの水メタノール噴射。
セッティングの方向性が定まれば、かなりオススメできるメニューになりそうですね。