メタリックブルーの珍しいボディカラーが精悍なランボルギーニ・カウンタック・アニバーサリー。
こちらは、20年以上、アウトストラーダを御贔屓頂いているお客様の愛車です。
　

希少なホイールに細かな腐食が見られるようになってきたので、
ホイールのレストアを次のメンテナンスのプランに追加するお話しを当初していました。

そのメンテナンスの際に、オイルに不凍液の混入が認められました。このトラブルは、
カウンタックの5リッター・エンジンに時折、生じるものです。
　

すでにミウラで実績のあった4リッターV12エンジンをベースに縦置き搭載したものがカウンタックのエンジンです。
アニバーサリーの時代には４バルブ化やダウンドラフト・キャブレターの装着、
5リッターへの排気量アップなどのアップデートが施されました。

この排気量アップのために、シリンダーヘッドとブロックの間にスリーブ状のパーツを挟んで共締めをしています。
そのような経緯で、この接続部はウィークポイントの一つとなっています。

今回はこのスリーブとシリンダーブロックの間のガスケットの経年劣化により、
不凍液がオイルに混入したため、エンジンオーバーホールを実施することになりました。